人気脚本家・虚淵玄『楽園追放』うどん&お尻の話題に言及!
人気アニメ「鋼の錬金術師」シリーズの水島精二監督と「魔法少女まどか☆マギカ」などの脚本家・虚淵玄がタッグを組んだ話題作『楽園追放 -Expelled from Paradise-』公開記念トークショーが25日、新宿バルト9で行われ、両者が観客からの質問に答えた。
11月15日から全国13スクリーンで公開された本作は、今月24日までの累計興行収入が1億6,000万円を突破するなど、ロングランヒット中。この日、男性を中心とした多くの観客で埋まった客席を前に、虚淵は「ざっと見渡した感じ、カップルがいないようで安心しております。今日の俺はグラマーなおじさん(水島監督)とデートです」とジョークを交えてあいさつ。水島監督も「今日は黒いクリスマスにようこそ」と続けて会場を沸かせた。
人類が知能だけを電脳世界に残して生きる西暦2400年を舞台に、戦闘スーツを着用して地上世界に来た捜査官アンジェラの姿を描く本作。劇中ではアンジェラがうどんらしきものをおいしそうに食べるシーンがあり、「うどんが食べたくなった」という観客からの感想が続出した。
虚淵は「まさかあれがうどんだと? あの白いのは(劇中に登場するモンスター)サンドワームの幼虫をすするという未来の文化ですよ」とニヤリ。ジョークで会場をギョッとさせ、水島監督も「監督的にいうと、観る人にきっとあれはうどんに違いない、帰りにうどんを食べたいと思ってもらえるようには作りました。ただ、原作者がうどんじゃないと言っていますからねぇ」と笑ってみせると、虚淵も「(真実は)どうでしょうねぇ」とけむに巻いていた。
アンジェラのかわいさについて虚淵は「正直、予想以上」とコメント。「キャラクターを動かしたものを最初に見せたときに、虚淵くんから『俺にも萌えキャラができましたよ! 俺がやったわけじゃないけど』とメールが来たので、『まどマギ』でやってんじゃんと返した」と水島監督が報告すると、会場からは大きな拍手が。虚淵も「どれだけ俺も卑屈だったのかね」と照れくさそうに付け加える。
また、ツイッターなどで、「アンジェラのお尻がすばらしい」と話題になっているという本作。虚淵は「乳と尻で売るアニメが多い中、それをアピールしていないのにこれだけ話題になった。俺としてはかなりやったなという感じですよ!」と誇らしげな顔を見せていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『楽園追放 -Expelled from Paradise-』は全国公開中