史上初!観客が入場料金を決める先行上映を実施
映画『ファーゴ』などの俳優ウィリアム・H・メイシーによる初監督作『君が生きた証』の先行上映(ヒューマントラスト有楽町)では、史上初の「観客が入場料金を決める」という形が取られることがわかった。これまで「面白くなかったら返金」といったサービスはあったが、劇場公開作品の入場料金を観客自身が決めるというのは極めて異例だ。
この先行上映は、興行会社と配給会社の「映画ファンにどうしても早く本作を観てもらいたい」という思いから実施が決まったもの。また、作品のクオリティーに絶対の自信を持つ両社が協議した結果、「観客が入場料金を決める」という形を取ることになった。本興行扱いとなるため最低入場料金は1円で、上映終了後に観客自身が決めた入場料金を支払うことになる。(その他、詳細は映画オフィシャルサイトまで)
東京テアトル映像事業部編成部長の西澤彰弘氏は「良質でも公開規模が小さい洋画市場については年々、興行が厳しくなっています。そういった中で、観てもらえれば『面白い』と思ってもらえるようなお勧めの作品でも、人知れず埋もれてしまうという現状がありました」と語り、「一人でも多くの方に本作品に興味を持ってもらうための話題作りになれば」と願いを込めている。
『君が生きた証』は、銃乱射事件で息子を失った父親が、息子が遺した音楽を歌い継ぐなかで、その死と向き合い、再生していくさまを描いた父と子の人間ドラマ。出演は、『ビッグ・フィッシュ』のビリー・クラダップ、『スター・トレック』のアントン・イェルチン、『トランスアメリカ』のフェリシティ・ハフマン、『スプリング・ブレイカーズ』のセレーナ・ゴメスなど。(編集部・市川遥)
映画『君が生きた証』は2月21日より全国公開
「観客が入場料金を決める」先行上映は1月30日21:10~、2月6日21:10~、2月13日21:10~の計3回ヒューマントラスト有楽町で実施