『深夜食堂』アジア各国で公開決定!海外で“めしテロ”へ
食欲をそそる映像や内容から“めしテロ”という言葉を生んだ人気ドラマの劇場版『映画 深夜食堂』が、台湾、韓国、香港及びマカオ、フィリピンなどを含むアジア各国、地域で公開されることが明らかになった。
本作は、シリーズ累計240万部を誇る人気漫画を実写化したテレビドラマ「深夜食堂」が話題を呼び、映画化されたもの。路地裏にある深夜営業の小さな食堂「めしや」を舞台に、マスター(小林薫)と食堂を訪れる人々の悲喜こもごもを描き出す。映画版ではおなじみの常連客役のキャストに加え、高岡早紀、多部未華子、田中裕子ら実力派が新たに加わる。
実は原作の漫画はアジア各国で人気を集めており、2014年12月までの時点で、韓国で45万部、台湾・香港で75万部、中国で80万部と日本の漫画では異例の売れ行きを記録している。その人気は、第9集から韓国、第10集からは台湾を加えて日本と同時発売を行うほど。韓国と台湾では、原作者・安倍夜郎のサイン会が行われるなど、盛り上がりを見せている。
もちろんドラマ版も放送され、韓国や台湾では第3部を日本での最速放送日である10月19日と同日でテレビ放送。特に台湾では、日本のNHKにあたる公共電視での放送となっており、関心の高さをうかがうことができる。さらに映画化に際して、公式サイトには韓国、中国、台湾などから各国での上映を期待するコメントが寄せられるなど、早くも海外から注目を浴びており、昨年11月に台北金馬映画祭で一足先に上映した折には、400席の会場が満員になる盛況ぶりであった。
東映の国際営業部担当セールスは、「とにかく各国でコンテンツの知名度が高く、興味を持ってくれる会社が多いことに驚いた」とその人気を肌で実感している様子。「アイドルが出ている作品でもなく、時代劇でもない、また派手さがある作品でもないのに興味を持ってくださる。この作品の持つ魅力が外国の方にもしっかり届いていることに驚きと喜びを感じました」と作品が世界へと飛び立っていく喜びを語った。(編集部・吉田唯)
映画『深夜食堂』は1月31日より全国公開