『マトリックス』監督の新作、空席目立ち途中退席者も
映画『マトリックス』シリーズを監督したラナ&アンディ・ウォシャウスキー監督の最新作『ジュピター』がサンダンス映画祭でサプライズ上映されたが、評判は良くなかったとVarietyが報じた。
招待客のみが入場できた同映画の試写会では、サンダンス映画祭らしからぬ3D眼鏡が手渡されたとのこと。午前中からウォシャウスキー姉弟の新作が極秘上映されるとのうわさが出ていたにもかかわらず、会場には空席が目立ったらしい。
ストーリーは、高度な知性を持った異星人によって管理された地球を舞台に、遺伝子操作された元兵士のケイン(チャニング・テイタム)が、世界=宇宙を変えてしまうかもしれない遺伝子を持った女性ジュピター(ミラ・クニス)の命を守るために奮闘するというもの。
映像にはウォシャウスキー姉弟らしさがそこかしこに見て取れたというが、終了後、寛大なことで知られるサンダンス映画祭の観客から拍手は起きなかったそう。また、途中退席する人もいたと報じられている。
「最低でくだらない映画でした」「さまざまな映画を一つにまとめた感じ」と厳しい意見もある中、脚本家のネヴィル・カイサーは「気に入った」とコメント。「サンダンスはちょっと変わっているんですよ。観客の多くはこの映画をバカにしたり、あざ笑っていましたが、彼らはティーンの男の子をターゲットにした映画だということを忘れています。15歳の男女はきっと気に入るでしょう」と擁護した。
批評家は試写には呼ばれておらず、チケットを手にした場合でも、批評は月曜日まで書くことを禁止されたという。(澤田理沙)