映画盗撮で47歳・会社員男性が書類送検
9日、47歳の会社員男性が福岡市内の映画館でリュック・ベッソン監督作『LUCY/ルーシー』(スカーレット・ヨハンソン主演)を盗撮したとして、映画の盗撮の防止に関する法律及び著作権法違反の疑いで福岡地方検察庁に書類送検されたことを日本国際映画著作権協会(JIMCA)が明らかにした。男性は容疑を認めているという。
男性は隠し持ったビデオカメラとICレコーダーを使用して上映中の『LUCY/ルーシー』を盗撮。気付いた観客が劇場スタッフに通報し、今回の摘発につながった。男性はレンズやカメラ上部などのランプのあかりがもれないように細工を施し、座席のドリンクホルダーに固定するためのスタンドを取り付けた盗撮用のビデオカメラを所持していたという。通報を受けた博多警察署の警察官が劇場に急行し、検挙。男性の取り調べを行った。
日本国際映画著作権協会(JIMCA)は、博多警察署生活安全捜査課からの要請を受け、同作品を配給する東宝東和株式会社と連携し、鑑定をするなど同署の捜査に全面的に協力した。東宝東和株式会社の松岡宏泰代表取締役社長は「弊社配給作品が盗撮の被害に遭い非常に遺憾に思います。盗撮犯の書類送検に至るまでにご協力をいただいた博多警察署をはじめ、上映劇場、JIMCAほか関係者の皆様に感謝申し上げます。今後とも素晴らしい作品を皆様にお届けするとともに、劇場での盗撮については関係者含め撲滅に努力してまいります」とコメントしている。(編集部・小松芙未)