来シーズンの継続放送が決定!ジェームズ・スペイダー主演作のハマリどころ
現在全米でシーズン2が放送中の人気ドラマ「ブラックリスト」の継続放送が決定した。その人気の秘密を検証してみた。
まず挙げられるのが、主人公レイモンド・“レッド”・レディントンのミステリアスなキャラクターだ。最重要指名手配犯である彼は突然FBI本部に出頭し、犯罪者の情報提供を申し出るのだが、その目的や意図は謎だらけで、FBIに協力しつつも巧みに捜査陣を操り、まんまと己の計略に利用していく。彼の行動には、あらゆるところにわなと謎が仕掛けられており、ストーリーはまるで予測不可能だ。
そのレッドに扮(ふん)するジェームズ・スペイダーの演技力も見逃せない。尊大だが人懐こくてチャーミング、人殺しも躊躇(ちゅうちょ)しない冷血漢だが弱者には優しい。そんな善人だか悪人だかわからない男をカリスマ性たっぷりに演じ切っているのだ。ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門主演男優賞に2年連続でノミネートされたことも、その演技力を裏付けている。
また、毎回登場する凶悪犯たちの強烈なキャラクターも病みつきになってしまう理由の一つ。しかも、シーズン1では国際的な政治やビジネスの裏側で暗躍する闇の仕事人たちを通してリアルな世界情勢を浮き彫りにしており、シーズン2では環境テロや違法臓器移植などの犯罪を通してさまざまな社会問題にもスポットを当てている。そうした骨太なテーマも大きな魅力だ。
去る2015年2月1日のスーパーボウル中継直後に全米放送されたエピソードでは、2,650万人という驚異の視聴者数を記録。また、動画配信大手Netflixが1話あたりの配信権を史上最高額の200万ドル(約2億4,000万円・1ドル120円計算)で獲得したことでも話題となった。前代未聞のダークヒーローが活躍する異色の犯罪ドラマ。その人気は加速している。(なかざわひでゆき)
「ブラックリスト シーズン2」スーパー!ドラマTVにて2月17日(火)より独占日本初放送
第1話「ボルティモア卿」(光宗薫 吹替え特別バーション)は スーパー!ドラマTVオフィシャルサイトにてオンライン配信中