ムーミン役の高山みなみ、本場ムーミンの声に驚き
母国フィンランドで製作された初めての長編手描きアニメーション映画『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』初日舞台あいさつが13日、都内で行われ、ムーミンの声を担当する高山みなみ、ムーミンママ役の谷育子、フローレン役のかないみか、ミイ役の佐久間レイ、ミムラ役の小林優子が出席した。
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日本で製作された『楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星』(1992年)以来23年ぶりのムーミンの吹き替えとなった声優陣。登場すると高山が、「ムーミンとしては皆さんお久しぶりです」とあいさつ。かないが「あれから23年ぶり。わたしたち一体いくつなんでしょう」と続くと、谷は大人で埋め尽くされた客席を見回し、「今日はいい大人ばかり。23年前はみんな子供だったのかな」としみじみ。佐久間も「時を越えてみんなと集まれて光栄。間が空いた気がしない」とそれぞれに感慨深げな様子を見せた。
ムーミンの変わらない魅力について、高山がムーミンの着ぐるみを指差し、「このフォルムでしょ。このスタイルですよ。とんがったところなんて何もない。なんという安心感なんでしょう」と指摘。佐久間も「みんな特徴が強いんですけど、誰一人似通っていない。人にあわせようともしていない。そこが素晴らしい」とムーミンの魅力を力説。
また、日本ではなく、フィンランドで作られた本場のムーミンのアニメについて高山が「日本人の感覚とはちょっと違った感覚がたくさんあって面白かった」と紹介。「一番驚いたのは元々入っている英語の音声で、向こうでは大人の男性の方がムーミンの声をやっていて驚きました。おじさんムーミンのような感じ。衝撃でした」と明かしていた。
本作は 原作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年を記念してフィンランドで製作されたムーミンの手描きアニメーション。ムーミン谷を抜け出し、南の海へとバカンスにやってきたムーミン一家の冒険が描かれる。(取材・文:名鹿祥史)
『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』は2月13日より全国公開