人気モデル・森川葵 “性格最悪だけど、とにかくかわいい”女子を大熱演
女の子の”かわいい”のなかにある”毒”を、新鋭の女性監督が鮮やかに切り取る恋愛映画『おんなのこきらい』の初日舞台あいさつが、14日、東京・新宿シネマカリテで行なわれ、主演の森川葵、共演の木口健太、加藤綾佳監督と、音楽を担当し本作にも出演のエレクトロポップバンドふぇのたす(みこ、ヤマモトショウ、澤”sweets”ミキヒコ)の3人が出席した。
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雑誌 「Seventeen」のモデルとしてティーンの絶大な支持を得て、映画『渇き。』や『チョコリエッタ』、TBS系ドラマ「日曜劇場『ごめんね青春!』」など、話題作への出演が続いて、女優としても注目される森川。本作では、性格は最悪だが、とにかく“かわいい”ことが取り柄という過食症OL・キリコを熱演。森川は「わたしよりかわいい女の子はいっぱいいるし、わたしでいいのかなと思いながら、でも監督が“かわいい”と褒めてくれるのでやれました。社会人経験もないのに人生初のOL役。みなさん、ごめんなさい。でもやっぱりかわいいがすべてです」とニッコリ。すると会場のファンからも大きな声援が。
1988年生まれの加藤監督にとって単体での劇場デビュー作となる本作は、これまでBiS、大森靖子ら新進アーティストが参加し、映画監督とコラボした音楽×映画の実験室「MOOSIC LAB」で、2014年の準グランプリ、最優秀女優賞(森川)、男優賞(木口)など4冠を獲得。加藤監督は「ふぇのたすの曲を聴きながら、脚本を書きました。台本にはキリコは“ひたすらかわいい”とあるけど(演者を)誰にするか決められず、みんなに誰、誰?って言われ続けて。そんなとき葵ちゃんの写真を見て、ひと目ぼれでオファーしたんです。これは”かわいいって何ですかね”って映画だと思っています」とコメント。
かわいい食べ物を過剰摂取しては、吐くを繰り返している過食症のキリコは、女子の価値は“かわいい”にあると信じて疑わないが、思わぬ恋敵の出現と、自分を認めない男性との出会いから、その日常が少しずつねじれ始める。主題歌と劇中歌を担当のふぇのたすは、3月11日にミニアルバム「PS2015」でメジャーデビューが決まっている。(取材/岸田智)
映画『おんなのこきらい』は公開中