杉浦日向子原作の長編アニメ、葛飾北斎役に松重豊!追加キャスト発表
5月9日より公開される長編アニメーション映画『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』の追加声優キャストが発表され、松重豊、濱田岳、高良健吾らそうそうたる顔ぶれが集結することが明らかになった。
本作は杉浦日向子の名作漫画を、『河童のクゥと夏休み』などで知られる原恵一監督がアニメ化した人情劇。江戸時代を舞台に葛飾北斎の娘で浮世絵師のお栄と、彼女を取り巻く人間模様を描く物語で、ヒロイン・お栄の声を声優初挑戦となる杏が担当する。今回、北斎の声を「孤独のグルメ」でおなじみの松重豊が担当することが発表されたほか、濱田岳、高良健吾、美保純、清水詩音、筒井道隆、麻生久美子、立川談春の参加も決定している。
松重豊と杏はテレビドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」などでも父娘役で共演しており、松重は「CM、テレビドラマ、アニメーション映画という3つのフィールドで父娘役を演じるという、彼女自体が偉大な父親をもっていますし、その父親とは僕は若い頃お芝居を一緒にやっていましたし、何か縁というものをすごく感じます」と感慨深げな様子。さらに「限りなく超えられない才能を持った父親の娘の視点から描かれている北斎を、原作の絵にあるような茫洋とした感じで、作りこまずに北斎の大きさみたいなものを表現したいと思い演じました」とアフレコを終えた心境を明かしている。
天才漫画家・杉浦が粋に描く江戸の風俗、そして「浮世絵」という特に海外で注目を浴びやすいキーワードに関心が集まっているのか、現時点でフランス・イギリスほか6か国で配給されることが決定している。(編集部・石井百合子)
映画『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』は5月9日よりTOHOシネマズ日本橋、テアトル新宿ほかで全国公開