吹き替え版の需要が増加傾向!?大御所二人が語る
ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマン共演の映画『パワー・ゲーム』ブルーレイ&DVDで、吹き替え声優を務めた村井國夫と山路和弘が、昨今の日本語吹き替えの現場について語った。
本作は、巨大IT企業のライバル経営者ジョック・ゴダード(ハリソン)とニコラス・ワイアット(ゲイリー)の覇権争いに、若手社員(リアム・ヘムズワース)が翻弄(ほんろう)されていくサスペンス作品。村井と山路は、最先端企業が舞台のため、専門用語が多く苦戦を強いられたといい、「そもそも俺はクラウドって用語からしてわからないし」と山路が苦笑すれば、村井は「吹き替え現場も、入れ替わり立ち替わりで目が回る」と語り、冗談を飛ばし合う。
しかし、専門用語が多く、セリフ量も多いのは、昨今のハリウッド映画に共通する傾向だという。山路は「昔はアテレコをする際も、もっとゆったりセリフをしゃべれていた」と回顧し、「でも今は展開もスピーディーだし、いろんな人が同時にしゃべるから、字幕だとセリフや情報を取りこぼしてしまう。だから吹き替え版の需要が、ここへ来てまた増えてきたんじゃないのかな」と分析。村井もこれに大きくうなずいた。
なお、本作はハリソンとゲイリーが『エアフォース・ワン』以来17年ぶりに再び宿敵として顔を合わせた作品。村井と山路も17年ぶりのハリソン、ゲイリー役での共演となった。アテレコでは、17年ぶりとは思えない息の合った掛け合いを見せていた二人は「ハリソンとゲイリーは17年ぶりだけど、俺たちは舞台で共演したり、常々会っているからね」と笑い、「俺らは決して相手を褒め合わない」と村井が言えば、「けなし合いと足の引っ張り合いはするけれどね」と山路。ああ言えばこう言う二人の密な関係が、日本語吹き替え版の本作にも深い味わいをもたせている。(提供:株式会社ハピネット)
映画『パワー・ゲーム』DVD(税抜き:3,900円)&ブルーレイ(税抜き:4,800円)は5月2日(土)ハピネットより発売