山田洋次監督『家族はつらいよ』、喜怒哀楽を詰め込んだ家族会議カット公開!
名匠・山田洋次監督が、映画『男はつらいよ』シリーズ終了からおよそ20年ぶりに本格喜劇に挑戦する『家族はつらいよ』の公開日が2016年3月12日に決定。それに合わせて、劇中で約20分もの長尺を占める家族会議の一幕を捉えた場面写真が公開された。
橋爪功に吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優ら、2013年公開の『東京家族』で一家を演じた8人のキャストが再結集し、現代を生きる全く別の家族の姿を描く本作。結婚50年を迎えようとする夫婦に持ち上がった離婚騒動をきっかけに開かれた会議で、子供たちを含めた家族全員の不満が噴出していくさまをコミカルに描く。
家族会議の場面は、山田監督の鋭い演出により5日間をかけて撮影。約20分にも及ぶ尺の中に喜怒哀楽の全てが詰め込まれた、挑戦のシーンとなっているという。山田監督と『東京家族』の俳優陣との間で交わされた「また次は、この家族で喜劇がやれたらいいですね」という言葉をきっかけに実現した本作を象徴するような、息の合った家族が織りなす大爆笑のハーモニーに期待したい。
そんな本作の公開日は、戦後70年を記念して製作される、山田監督初の泣けるファンタジーとして話題の新作『母と暮せば』が封切られる2015年12月12日のちょうど3か月後。冬は『母と暮せば』で泣き、春は『家族はつらいよ』で笑うという、山田監督ファンにとって実にぜいたくな、2本連続公開となる。(編集部・入倉功一)
映画『家族はつらいよ』は2016年3月12日全国公開