岸部一徳&柄本明、漫才師風ペアルックで登場!『正しく生きる』初日
俳優の岸部一徳と柄本明が7日、渋谷のシアター・イメージフォーラムにて行われた、映画『正しく生きる』初日舞台あいさつに、色違いのジャケット姿で登壇。柄本は、岸部とのペアルック姿に「漫才師みたい」とぶっちゃけ、会場を沸かせた。
岸部一徳&柄本明、『正しく生きる』初日に漫才師風ペアルックで登場! 画像ギャラリー
本作は、映画のプロと京都造形芸術大学映画学科の学生が、毎年1本の映画を共同制作し、劇場公開するプロジェクト「北白川派」の第5弾。ある大災害がきっかけで無差別テロを画策する大学教授の柳田(岸部)を主人公に、様々な事情を抱えたまま愛を求め疾走する人々の姿を浮き彫りにし、「正しく生きる」とは何かを問いかける衝撃作だ。
岸部は、本作について「普通の映画会社では作れないもの」と新鮮に感じたという。また、「お芝居が初めての人とやると、よく“何も芝居しない人”と言われるけど、やっぱりやっていたんだな。こういう時はこういう風にやるって身についていたんだな気づいた」と、自身について新しい発見があったことも告げ、「いい経験をしました」としみじみと語った。
一方の柄本は「造形大学の映画学科で先生みたいなことをやらせていただいている」のだとか。この日、学生キャスト5人中4人が柄本の授業に出たことがあることがわかると、柄本は可愛い教え子に対して、「上手くいかないことも含めて、初々しく可愛らしかった。新鮮な現場でした」と感想を述べた。
そんな岸部と柄本は、名俳優として数々の映画やドラマに出演しているが、本格的な共演は今回が初めてという。柄本は「サリー(岸部)とは長いんですけど、仕事はほとんどやったことがなく、今までで一番親密にやった。なんだかね~逆に恥ずかしい」と本音をぽろり。さらに、「この服は一徳さんからいただきました。(舞台あいさつに)来たらくれると言うんで来ました」と突然カミングアウト。続けて「二人が前に出ると漫才みたい」とおどけるも、「まぁこんな関係ですから、新たな感じが何もしない。尊敬していますけどね」と盟友との共演を柄本なりに楽しんだ様子をうかがわせた。
この日は、宮崎将、宇野祥平、大森立嗣、福岡芳穂監督のほか、学生キャストの青山理紗、上川周作、杉本瑞季、浜島正法、水本佳奈子、宮里紀一郎らも登壇した。(取材・文:鶴見菜美子)
『正しく生きる』はシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開中