「イタリア映画祭2015」開催決定!菊地凛子主演、よしもとばなな脚本協力の新作も上映
今年で15回目を迎え、ゴールデンウイークの恒例イベントとなった「イタリア映画祭」が4月29日より開催されることが決定した。
今回上映されるのは、2013年以降に製作された新作14本に加え、旧作1本と短編9本。新作はすでに劇場公開が決定している第67回カンヌ国際映画祭審査員グランプリ受賞作『ザ・ワンダーズ(仮題)』(夏公開)、イタリアのアカデミー賞とされるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で監督賞、主演女優賞など11部門にノミネートされた群像劇『カプチーノはお熱いうちに』(秋公開)の2作品のほか、現時点で劇場公開未決定の12本。
劇場公開未決定の12本の中でとりわけ目を引くのは、作家のよしもとばななが脚本に協力し、菊地凛子を主演に迎えて親権を失った母とその息子が過ごす最後の4日間を描いたドラマ『ラスト・サマー』。そのほか、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最優秀作品賞など7部門を受賞、「お金」をめぐって交錯する二つの家族をミステリータッチで描くドラマ『人間の値打ち』、『木靴の樹』などで知られる巨匠エルマンノ・オルミが、第1次世界大戦下の激戦地だった北イタリアのアジアーゴ高原における一夜の戦いを描いた戦争ドラマ『緑はよみがえる』など、バラエティー豊かなラインナップがそろう。
また、昨年1月に亡くなった故カルロ・マッツァクラティ監督を追悼し、遺作となった新作『幸せの椅子』のほか、「イタリア映画祭2011」で上映されたスランプの映画監督を主人公にした心温まるコメディー『ラ・パッショーネ』が再上映される。
ここでしか観られない秀作が多数上映されるほか、期間中は来日ゲストの舞台あいさつやティーチインも予定されており、イタリア映画の魅力をダイレクトに味わう絶好の機会となりそうだ。(編集部・石井百合子)
「イタリア映画祭2015」は、4月29日~5月5日まで有楽町朝日ホールにて開催、前売り券は3月21日10:00販売開始
「イタリア映画祭2015大阪」は、5月9日~10日までABCホールにて開催、前売り券販売は未定(日本劇場未公開作品7本のみ上映)