東京アニメアワード「アニメ・オブ・ザ・イヤー」グランプリは『アナ雪』と「ピンポン」!
「東京アニメアワードフェスティバル 2015」授賞式が22日にTOHOシネマズ 日本橋で行われ、『アナと雪の女王』が映画部門の、そして「ピンポン THE ANIMATION」がテレビ部門の「アニメ・オブ・ザ・イヤー部門」グランプリにそれぞれ選ばれた。
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2013年11月1日から2014年10月31日までの間に日本国内で放送および上映された商業作品の中から、多くのファンを魅了し、かつ現在のアニメーションの技術、独創性、商業性、ストーリー性などで業界にも多大なる影響を与え、後世に受け継がれるべきと判断された作品、および個人を表彰する「アニメ・オブ・ザ・イヤー部門」。選定するのは、日本動画協会会員社およびアニメ界の第一線で活躍する総勢100名となる。
劇場部門グランプリに選ばれたのは昨年のメガヒット作品となった『アナと雪の女王』。壇上に立ったウォルト・ディズニー・ジャパンの廣村織香宣伝プロデューサーは「アメリカにおります監督、プロデューサーおよびすべてのスタッフを代表してお礼を申し上げます。この映画の制作には約6年がかかっておりまして。ひとりひとりの愛を詰め込んだ作品となっています。この作品をまだまだ愛していただくことができて本当にうれしく思っています。おかげさまで続編まで制作が決定して。本当に感慨深いです」と感無量の表情を見せた。
一方、「ピンポン THE ANIMATION」の湯浅政明監督は「松本大洋さんのすばらしい原作のおかげですし、スタッフも頑張っていたのでこういう賞をいただけてありがたいです。また新しい作品を準備しております。諸先輩方に昔のアニメの方が面白かったと言われないようにしたいと思っています」と決意のコメントを寄せた。
また、一般のファン投票で選ばれたのは『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』。この日は尾崎雅之プロデューサーが登壇し、「愛にあふれるファンに恵まれてしあわせ。ファンの方と喜びを分かち合いたい」とコメントを寄せた。
また、国際的に通用し、独創的かつメッセージ性を持った作品を創り出す人材の発掘と育成を目的とした「コンペティション部門」では、『ソング オブ ザ シー(原題)/Song of the Sea』が長編コンペティション部門を、そして『We can't live without cosmos』が短編コンペティション部門でそれぞれグランプリを獲得した。(取材・文:壬生智裕)
■アニメ・オブ・ザ・イヤー 劇場映画部門
グランプリ:『アナと雪の女王』
優秀賞:『STAND BY ME ドラえもん』
■アニメ・オブ・ザ・イヤー テレビ部門
グランプリ:「ピンポン THE ANIMATION」
優秀賞:「妖怪ウォッチ」
■アニメ・オブ・ザ・イヤー アニメファン賞
『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』
■アニメ・オブ・ザ・イヤー 個人賞
<監督賞>高畑勲
<脚本・オリジナル原作賞>花田十輝
<アニメーター賞>高橋久美子
<アニメーター賞>伊東伸高
<アニメーター賞>田辺修
<キャラクター・メカデザイン賞>岸田隆宏
<美術監督賞>男鹿和雄
<声優賞>小野大輔
<声優賞>内山昴輝
<音楽賞>澤野弘之
■アニメ功労賞
<美術監督>井岡雅宏氏(故人)
<声優>大竹宏
<作曲家>越部信義氏(故人)
<歌手>ささきいさお
<プロデューサー>佐野寿七
<脚本家>鈴木良武
<アニメーション作家>月岡貞夫
<監督>平田敏夫氏(故人)
<音響監督>水本完
<原作者>モンキー・パンチ
<アニメーター>吉田忠勝
■長編コンペティション部門
グランプリ:『ソング オブ ザ シー(原題)/ Song of the Sea』
優秀賞『ミューン(原題)/ MUNE』(Alexandre Heboyan, ベノワ・フィリッポン監督)
■短編コンペティション部門
グランプリ:『We can't live without cosmos』(コンスタンティン・ブロンジェット監督)
優秀賞:『バン バン バン !(原題)/ Bang bang !』(Julien Bisaro監督)
優秀賞:『Beach Flags』(Sarah Saidan監督)
審査員特別賞:『マイ スタッフト グラニー(原題)/ My Stuffed Granny』(エフィー・パパ監督)
観客賞:『七五郎沢の狐』(すぎはらちゅん監督)
HERO'S賞:『夢かもしれない話』(朴美玲監督)