ビビる大木、転機は背骨骨折の大事故「下半身不随になっていたかも…」
お笑いタレントのビビる大木が23日、ヒューマントラストシネマ渋谷で行われた映画『JIMI:栄光への軌跡』の特別トークイベントに出席した。大木は伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの苦悩を描いた本作の内容に絡めて過去の自身の苦悩や苦労話を明かし、1998年に某テレビ番組のロケで起こしたという大事故を振り返った。
2002年までは「ビビる」というコンビで活動していた大木は、「相方は今裏方の仕事をしていますけどね。1998年だったかな、コンビそろって骨折したんですよ。ロケの事故で背骨を折ったことがあったんです」と当時の事故を述懐。「スキー場のロケだったんですけど、ぶつかっちゃってね。僕は背骨骨折で車椅子になってしまって、相方は脳挫傷でした」と明かす。
「あいつら死んだよっていう話も出ました。そういう情報がうちの事務所の方にまで流れたみたいです。事務所も(慌てて)『情報を確かめろ!』って」と現場は大混乱に陥ったそう。「当時は苦悩がありましたよ。『大丈夫かな俺たち』って」と入院中のベッドでは思うことも多かったという。
医者からの「背骨の折れている方向が違っていたらあなたは下半身不随になっていたよ。折れた方向がよかったね。それで今あなたは普通に歩けているよ」という言葉が生々しく記憶に残っているといい、「入院中いろいろ考えました。骨の折れた方向一つで人生が変わるんだなって。(事故が自分の)転機でしたね」とコメント。「でもそういう経験をしたことも大きかったです。本当に苦労しましたよ」と笑顔を見せた。
本作は、ロックの歴史に名を刻む不世出のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの伝記ドラマ。無名だった彼がロックスターとして駆け上るきっかけをつかんだ、2年に及ぶイギリスでの活動期を見つめる。(取材・文:名鹿祥史)
映画『JIMI:栄光への軌跡』は4月11日よりヒューマントラストシネマ渋谷、有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国公開