吉川晃司、「あぶない刑事」役づくりで骨折 史上最強最悪の敵役
左足関節外果骨折で全治2か月と診断された歌手の吉川晃司がけがの原因となったバイクの練習をしていた理由は、舘ひろしと柴田恭兵主演の大ヒット刑事ドラマ「あぶない刑事」の10年ぶりとなる新作映画『さらば、あぶない刑事 - long good-bye -』でバイクを操る史上最強最悪の敵役を務めるためであることがわかった。撮影は予定通り今春より開始となる。
吉川はアクションシーンもできる限り自分で演じたいと、2月からバイク練習をスタート。東映東京撮影所の駐車スペースを貸し切り、バイク専門のスタントマン、映画製作スタッフ立ち会いの下、基礎練習である低速での「八の字走行」を徹底して練習しながら、映画で必要とされるアクロバティックなバイクアクション「ジャックナイフターン」「アクセルターン」「フロントアップ走行(ウイリー)」の練習をしていた。そして3月3日、「フロントアップ走行」時にバランスを崩して左足首がバイクの下敷きとなり骨折。5日に患部をボルトやネックで固定する手術を受け、翌6日には左足にギプスという姿でライブを強行したことで話題を呼んだ。
吉川は「もし、普段バイクに乗っている方が、わたしがけがをしたことによって、バイクに乗るのは危ないね、なんて周囲の方から言われたりすることがございましたら、そのことに関しては大変申し訳なかったなと思っております」とコメント。「わたしは、特殊なバイクアクションの練習でけがをしてしまいましたが、通常の運転で安全に注意を払って乗っていれば、バイクは素晴らしい乗り物です。今回の練習をきっかけに、わたしも、今後、新たな相棒としてバイクにも乗ろうと思っております」とファンに呼び掛けた。
『さらば、あぶない刑事 - long good-bye -』のチーフプロデューサー近藤正岳は「関係者の方々およびファンの方々には、ご心配とご迷惑をお掛けしたことに対しまして、現場の監督責任のある製作プロダクションとして深くおわび申し上げます」と謝罪。「3月6日、吉川さんご本人に『さらばあぶない刑事』への出演に対して御意思に変化がないことを確認させていただき、出演シーンの撮影に関しましては、術後の回復とアクションシーンの内容を鑑み、予定通り今春に行うことを決定しました。今後はこのような事故が起こらぬように細心の注意を払って撮影準備及び撮影をしていく所存であります」と語っている。
本作は、定年を迎える刑事コンビのタカ(舘)とユージ(柴田)が、退職と殉職、どちらの方法で刑事生活を終えるのかをめぐるシリーズ最終作。シリーズ史上最強最悪の敵にふんする吉川がどんなアクションを繰り広げるのかにも注目だ。(編集部・市川遥)
映画『さらば、あぶない刑事 - long good-bye -』は2016年全国公開