日プロ大賞、『百円の恋』が作品賞&ベスト1を獲得
26日、第24回日本映画プロフェッショナル大賞が発表され、映画『百円の恋』が作品賞を受賞。併せて選考委員が選出するベストテンの1位を獲得した。
同賞は、健闘しながらも諸々の理由から過小評価された作品・スタッフ・出演者らにスポットを当てることを目的に、1992年に創立。選考委員は、監督、プロデューサー、脚本家、宣伝関係者、興行関係者、映画評論家、編集者などの映画関係者によって構成されている。
『百円の恋』は、実家を追い出されて100円ショップで働く32歳の一子(安藤サクラ)が、衝動的に始めたボクシングで人生をやり直そうとするさまを描く。同作でメガホンを取った武正晴監督も、本賞で監督賞を受賞した。
そのほか個人賞には、モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞に輝いた『私の男』で、浅野忠信の相手役を務めた二階堂ふみが主演女優賞、『海を感じる時』『愛の渦』などで濃厚な濡れ場に挑戦した池松壮亮が主演男優賞を受賞。新進女優賞には、頭突きで瓦割りをするCMで話題を集め、『祖谷物語 -おくのひと-』などに出演した武田梨奈が選出された。授賞式は5月9日にテアトル新宿で開催される予定。(編集部・井本早紀)
第24回日本映画プロフェッショナル大賞の受賞結果は以下の通り。
ベストテン
1位『百円の恋』
2位『私の男』
3位『ほとりの朔子』
4位『愛の渦』
5位『野のなななのか』
6位『ぼくたちの家族』
7位『海を感じる時』
8位『ニシノユキヒコの恋と冒険』
9位『水の声を聞く』
10位『おとぎ話みたい』
10位『東京難民』
個人賞
作品賞:『百円の恋』(武正晴監督)
監督賞:武正晴監督(『百円の恋』)
主演女優賞:二階堂ふみ(『私の男』『ほとりの朔子』)
主演男優賞:池松壮亮(『愛の渦』『海を感じる時』ほか)
新人監督賞:山戸結希(『おとぎ話みたい』『5つ数えれば君の夢』)
新進女優賞:武田梨奈(『祖谷物語 -おくのひと-』)
話題賞:『劇場版 テレクラキャノンボール2013』チーム
特別賞:品川徹(『野のなななのか』、長年の俳優活動に対して)