日本版『ゴジラ』総監督に庵野秀明!『進撃の巨人』樋口真嗣とタッグ!
人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明が、東宝製作による『ゴジラ』シリーズ12年ぶりとなる最新作の総監督・脚本を務めることが明らかになった。また、実写映画『進撃の巨人』の樋口真嗣が監督と特技監督を兼任。30年来の盟友である二人がタッグを組み、日本を代表する怪獣映画の復活に全力を傾ける。
個々の活動はもちろん、2012年に庵野が企画・脚本を担当し、樋口が監督を務めた「巨神兵東京に現わる」など意欲的な作品を次々に生み出している二人。『ゴジラ』をはじめとする特撮作品への深い愛情でも知られ、東宝の製作陣も、「12年ぶりのジャパンゴジラにこれほど相応しいお二人はいない」と期待を掛ける。
庵野にオファーがあったのは、2013年1月末のこと。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012年)の後、精神的に不安定な状態にあった庵野は、一度は申し出を断ったが、東宝の誠意と盟友・樋口の熱意に心を動かされ後に快諾。新作『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の製作を抱え、ハリウッドと比べて予算も制作期間も制限される中での戦いとなるが、「映画としてのプライドを持ち、少しでも面白い映像作品となる様に、本作もシン・エヴァも全力で作っていく事が、今の僕に出来る事だと思って作業を進め、映画の方向性や脚本内容等で紆余曲折あり、現在に至っています」と語っている。
一方、1984年版『ゴジラ』への参加をきっかけに映画界入りした樋口は、満を持しての抜てきに「ついに時がきました」と歓喜。「遊びの時間は終わった」と抱えた重圧をうかがわせる一方、「最高の仲間と立ち向かえることが逃げ出したくなるようなプレッシャーに打ち克つ唯一の方法なのです」と己を奮い立たせると、『ゴジラ』シリーズと特撮への感謝と共に「来年、最高で最悪の悪夢を皆様にお届けします」と自信をのぞかせる。
監督決定に合わせて新たなゴジラの「足型」も公開。この足が支えるゴジラの体長は、ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(2014年/ギャレス・エドワーズ監督)の108メートルをはるかに上回る過去最大の高さになるという。新作の舞台は日本。見慣れた町並みが蹂躙(じゅうりん)されていく恐怖を、特撮に人生を懸けた二人がどのように映像化するのか。2015年秋にクランクイン。公開は2016年夏を予定している。(編集部・入倉功一)