高良健吾&尾野真千子が学級崩壊・幼児虐待に向き合う…呉美保監督『きみはいい子』予告編
高良健吾&尾野真千子が出演する映画『きみはいい子』の予告編が公開され、高良と尾野が学級崩壊や幼児虐待に向き合う姿が披露された。
『そこのみにて光輝く』の呉美保監督と脚本家の高田亮が再びタッグを組んだ本作は、学級崩壊をさせてしまう新米教師や、親からの虐待を受け自身も子供を虐待する母親らが、現実と葛藤しながらも生きていく姿を描く再生と希望の物語。池脇千鶴、高橋和也ら実力派俳優陣が脇を固め、人のつながりから生まれるささやかな幸せをスクリーンに浮かび上がらせる。
公開された映像は、高良と尾野がそれぞれ学級崩壊や幼児虐待といった過酷な現実に、苦しみながら立ち向かう姿を映し出したもの。高良は保護者との難しい関係や学級崩壊したクラスの現状に悩みながらも、生徒たちとの接し方を必死に模索し、映像の最後では子供たちに「家族に抱きしめられてくること」という宿題を出す。「抱きしめられたい。子どもだって。おとなだって。」とキャッチコピーにあるように、そのぬくもりある宿題に生徒たちがどのような答えを出すのか期待が高まる。
また、尾野がティーカップを割ってしまった自分の子供をたたきながら大声で叱る場面は、思わず息をのむほどの緊張感に満ちている。そのように子供を虐待する一方で、池脇演じるママ友に抱きしめられる尾野の姿からは、つらい過去の記憶や自身をコントロールできない苦しみがにじみ出ており、こぼれ落ちる大粒の涙が胸に迫る仕上がりとなっている。(編集部・吉田唯)
映画『きみはいい子』は6月27日よりテアトル新宿ほか全国公開