AC/DCドラマー、脅迫および覚せい剤所持の罪を認める
ハードロックバンドAC/DCのドラマーであるフィル・ラッド(60)が、現地時間21日、ニュージーランド・タウランガ地方裁判所に出頭。脅迫罪、覚せい剤および大麻所持の罪を認めた。Stuff.co.nzほか複数のメディアが報じた。
ボディーガードと共に裁判所に現れたフィルは、罪に問われていた2件の脅迫事件のうち、1件を認めたという。なおもう1件については刑事告発が取り下げられているとのこと。フィルは判決が下される6月26日の裁判に出頭することを条件に、現在釈放されている。
裁判所で読み上げられた内容によると、昨年8月フィルは、自身のソロアルバムがうまくいっていないことに腹を立て、大勢の従業員を解雇。昨年9月25日、フィルはそのうちの一人であった被害者に電話をかけ、彼を連れ出し「使えないやつらの集まりだった」などと述べつつ、20万オーストラリアドル(約1,800万円・1ドル90円計算)とバイクや車、家などを被害者に与えたとのこと。そのとき被害者は、これらは仕事への支払い分であると考えていたという。
翌日被害者はフィルから電話で今日会えるかと問われ、「はい」と答えたところ、「今から殺しに行く」と言われたという。その後も2度フィルからの電話を受け取り、身の危険を感じて被害届を提出するに至ったとのこと。この件で昨年11月6日に警察がフィルの家宅捜索を行った際に、彼が薬物を所持していることが発覚した。
フィルは昨年11月に殺人計画を立てた罪で逮捕されたものの、こちらの件に関しては証拠不十分で不起訴となっている。(編集部・井本早紀)