EXILE黒木啓司、メンバーから「役者づいている」と冷やかされる
EXILEの黒木啓司が27日、渋谷区・JICA東京で行われた映画『クロスロード』撮影現場&囲み取材に、渡辺大、長塚京三と共に出席した。待望の映画初主演を果たす黒木は、EXILEメンバーから「頑張って。楽しみ」と応援されつつも、「役者づいているね。EXILEのこと、あんまりやってないんじゃない」と冷やかされたことを笑顔で明かした。
ドラマや舞台出演が相次ぎ、ついに映画初主演を務める黒木は、「座長とは言えない。もっと経験を積んで、一緒にやらせていただいた方々に恩返しができるような俳優になりたい」と恐縮気味にコメント。しかし、俳優業にはかなり魅了されているようで、「ダンスを始めたときのような面白さを感じている。追求したくなる」としみじみ語った。
また、EXILEのパフォーマーと俳優の両立は相乗効果があるそうで、「演じることによってダンスの方にも跳ね返ってくる。曲に対しての表情の作り方が変わってきていると思う」と自己分析。現在35歳の黒木は、「自分の年代の役者だったら相当すごいんでしょうけど、今はそれを埋めるのでいっぱい」と役者としてスタートを切ったばかりの苦労を吐露するも、「頑張ってやれるだけやりたい」と意気込み、「時代劇やすごく悪い人とかやりたい。自分にどれが合うのか一通りやってみたい」と目を輝かせた。そんな中、記者からの「ラブストーリーは?」という問いかけには思わず吹き出し、「ラブストーリー……どうですか?(笑)」と逆質問。照れた様子を隠せないでいた。
本作は、青年海外協力隊を題材に、ボランティアに対し懐疑的な思いを抱く青年が、仲間や現地の人々との交流を通じて成長していく姿を描く。ボランティア精神は偽善と考え、自分を変えるために隊員として活動を続ける主人公・沢田樹を黒木が、沢田とは逆にボランティア精神あふれる羽村和也を渡辺が演じる。
この日は、青年海外協力隊の本部であるJICA東京(東京国際センター)にて、訓練所所長・境顕二(長塚)の前で沢田と羽村がぶつかるシーンが撮影された。本番ではビシッと決めたが、テストでセリフを何度かかんでしまった黒木。そんな黒木に対して長塚は、「違う仕事場では、若い人はスムーズで僕なんかはなかなかついていけないけど、今日は結構NGを出されて安心しました」と恐縮する黒木を気遣いつつ、笑いを誘うコメントで会場を和ませた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『クロスロード』は11月より新宿バルト9ほか全国公開