劇団四季「アラジン」ミュージカル、ブロードウェイ版にはない追加要素も！
劇団四季が5月24日より上演するミュージカル「アラジン」の稽古場取材会が四季芸術センターで行われ、演出補のスコット・テイラー、ダンス・スーパーバイザーのマイケル・ミンドリン、そしてアラジン役候補の島村幸大と厂原時也、ジーニー役候補の道口瑞之と瀧山久志、ジャスミン役候補の岡本瑞恵と三井莉穂が出席した。
ディズニーアニメ『アラジン』を基にした本作は、砂漠の王国アグラバーに住む青年・アラジンと、王国の姫・ジャスミンの恋愛模様を軸に、ランプの精・ジーニーや邪悪な大臣・ジャファーなどのエピソードを交えて描くミュージカル。昨年3月に始まったブロードウェイ公演は大ヒットを記録しており、それに続く日本公演となる。
この日は幕開きのビックナンバー「アラビアン・ナイト」と、アラジンと3人の友人が歌い踊る「バブカック、オマール、アラジン、カシーム」という代表的な2曲の稽古が行われることに。ブロードウェイ公演演出補でもあるテイラーからは「体全体を使ってお客さんの方を見てください」「わたしたちをびっくりさせてください」など通訳を介して指示が飛んだ。
稽古後、テイラーは、ブロードウェイ版では観客から「自分が望んだ全てのことがこのショーに盛り込まれていた」との言葉をもらったと明かした上で、四季版について「ブロードウェイにはない追加要素があります。今お話しすることはできませんが、ブロードウェイ版よりもさらに楽しめるものが盛り込まれています」と期待をあおった。
キャスト陣も開幕に向けて追い込み中で、島村が「周りのキャラクターが濃い分、自分は真っすぐアラジンに向き合えばいいんだなと、海外のスタッフの方からもいろいろヒントをもらいながらそこにたどり着きました」と役づくりの手応えを語れば、同じくアラジン役候補の厂原も同調。「ずっと今の自分じゃダメだろうと思って背伸びして稽古に臨んでいましたが、スコットさんとマイケルさんが来てから細かく演出をつけてくれて。ふに落ちる部分が見えてきて、真っすぐアラジンを生きればいいんだなと思っています」と順調な様子を笑顔で語った。（中村好伸）
ミュージカル「アラジン」は5月24日、電通四季劇場［海］にて開幕