フランス映画祭2015ラインナップ発表!フランソワ・オゾン新作など注目作ずらり
6月26日より開催される「フランス映画祭2015」の記者会見が8日、都内で行われ、上映作品のラインナップと来日ゲストが発表された。フランソワ・オゾン監督の新作『The New Girlfriend(英題)』や、2015年セザール賞で7冠に輝き、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされたアブデラマン・シサコ監督の『ティンブクトゥ(仮題)/ Timbuktu』など、注目作がいち早く上映される。
第23回を迎える本映画祭では、フランスで大ヒットした最新の話題作からクラシック作品まで12作品を上映する。オープニング作品に選ばれたエリック・ラルティゴ監督の『エール!』は、本国で700万人超の観客動員を記録。歌の才能を認められてパリの音楽学校への進学を勧められた少女ポーラと、聴覚障害者の父&母&弟の絆を描く感動作で、ラルティゴ監督と主演で歌手としても活躍するルアンヌ・エメラが来日する。
『The New Girlfriend(英題)』は、親友の死をきっかけに、彼女の夫の秘密を知り葛藤するヒロインを描いた作品で、ヒロインのアナイス・ドゥムースティエとオゾン監督の来日が決定。親友の夫役を務めたのはロマン・デュリスだ。シサコ監督の『ティンブクトゥ(仮題)』はマリ共和国の古都を背景に、音楽を愛する父と娘がイスラム過激派の弾圧に苦しみながら戦う姿をつづった。来日するシサコ監督は、特別講義や対談を予定している。
映画祭の団長には、女優エマニュエル・ドゥヴォスが就任。『キングス&クイーン』などアルノー・デプレシャン監督作の常連で、『リード・マイ・リップス『もうひとりの息子』などで知られる実力派だ。「ボーヴォワールの女友達」と呼ばれた実在の女性作家ヴィオレット・ルデュックの半生を描いた主演作『ヴィオレット(原題) / Violette』を引っ提げ来日する。
そのほか、著名な報道写真家セバスチャン・サルガドの軌跡を追ったヴィム・ヴェンダース監督のドキュメンタリー『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』や、フランス映画を支えた老舗映画会社ゴーモンの設立120周年を記念してマックス・オフュルス監督作『たそがれの女心』(1953)のデジタルリマスター版が上映されるなど、盛りだくさんの内容となっている。(取材/岸田智)
「フランス映画祭2015」は6月26日より29日まで、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇にて開催
上映作品
『ヴィオレット(原題) / Violette』
『エール!』
『ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲』
『ボヴァリー夫人とパン屋』
『The New Girlfriend(英題)』
『EDEN エデン』
『夜、アルベルティーヌ』
『シルス・マリア(原題) / Sils Maria』
『ティンブクトゥ(仮題)/ Timbuktu』
『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』
『チャップリンからの贈りもの』
『たそがれの女心』