『スター・ウォーズ』のサウンドデザイナーが作ったUFOキャッチャーの音はコレ!
『スター・ウォーズ』シリーズでR2-D2の声、ライトセーバーの音、ダース・ベイダーの呼吸音を作り出し、アカデミー賞も受賞したサウンドデザイナー、ベン・バートが音響を担当したSFスリラー映画『シグナル』から、『スター・ウォーズ』ファンなら思わずにやりとしてしまう冒頭映像が公開された。
「何か」と接触したために感染が疑われて拉致され、政府の研究施設に隔離されてしまったマサチューセッツ工科大学の学生たちの姿を描いた本作。施設や研究員たちに不審な点が多いため脱出を試みた彼らだが、窮地に立たされたときに体に異変が起き、思いもよらない力が発動してしまう……。メガホンを取ったのは、「デヴィッド・リンチ、スタンリー・キューブリックの再来」と評された俊英ウィリアム・ユーバンク監督だ。
ユーバンク監督は、『スター・ウォーズ』シリーズに加え、『インディ・ジョーンズ』シリーズ、『E.T.』『ウォーリー』などのサウンドデザイナーで“音の魔術師”の異名を取るバートが本作に参加することになった経緯について「彼が『シグナル』を観てすごく気に入ってくれたから、この映画のためにサウンド・デザインとミックスをしてくれないかと頼んだんだ」と説明。「彼のようなレジェンドと一緒に仕事ができて、本当に興奮したよ」と大喜びだ。
音響制作はサンフランシスコにあるスカイウォーカーランチ(ルーカスフィルム本社が入っているスタジオの総称)で行われた。ユーバンク監督は「そこでの経験は全てが最高だった。彼のオフィスには『スター・ウォーズ』の古くてレアな記念品であふれていたんだ。例えば、昔のシンセサイザーとか、R2-D2のオリジナルボイスといったものだよ。ベンはまだ初期の頃にそういった音を完全に自分の声で作り上げたんだ」と興奮気味に振り返っている。
そして今回公開された冒頭映像では、そんなバートが手掛けたUFOキャッチャーの音を聴くことができる。ユーバンク監督は「この音は、特注のベン・バートロボットボイスなんだ。ベンが過去に手掛けた、R2-D2やウォーリーを思い出さずにはいられなかったよ」と語り、「映画全編を通じて、もしかしたら『スター・ウォーズ』の音がこっそりと隠されているかもしれないね」と期待をあおっている。(編集部・市川遥)
映画『シグナル』は5月15日よりTOHOシネマズ新宿ほか公開