竹野内豊&江口洋介、初2ショット!富山・新湊曳山まつりで心“つながる”熱狂の夜
俳優の竹野内豊と江口洋介が6日、富山県・射水市で行われた初共演映画『人生の約束』の撮影で取材に応じた。この日は、竹野内演じる主人公・中原祐馬と、江口ふんする祐馬と相容れない関係にある漁師の渡辺鉄也が、約350年間続く「新湊曳山まつり」で曳山(=山車)を曳(ひ)くことで心を通わせるシーンが撮影され、毎年10月1日開催されるまつりを完全に再現。実際のまつりさながらの熱気に満ちた撮影に、二人は沸き立つ思いを抑えきれない様子で、写真撮影では肩を組んで男の友情を感じさせる初の2ショットを披露した。
5月2日、3日、6日の3日間に富山県で敢行された撮影には、総勢1,400人のエキストラとスタッフが参加し、見物客も合わせると3,000人もの人々が駆け付けた。「今日が決まればグッと泣けるエンディングに、広がりのあるエンディングになるんじゃないかと思います」と江口が語るように、重要なシーンの撮影とあって二人はリハーサルから鬼気迫る表情。本番では提灯の灯りが幻想的な雰囲気を醸し出す中、二人が曳く四十物町の曳山が猛スピードで駆け抜ける大迫力シーンが撮影され、OKの声が掛かると「イヤサー、イヤサー! 四十物町一番、四十物町一番!」の大合唱。町をあげての熱狂的な夜となった。
撮影のメインとなる曳山は、高さ約8メートル、最大重量8トンにもなる巨大な山車。新湊曳山まつりでは、その曳山を曳くことを「つながる」といい、本作では「つながる」ことが作品を貫く重要なテーマになっている。台本を読んだだけでは本当の意味での「つながる」ということがわからなかったと告白した竹野内は、実際に曳いた感想を尋ねられると「鳥肌が立った」としみじみ。「そういう気持ちや思いがスクリーンから伝わればいいなと思います」とかみ締めるように語り、台本に書かれていない行間に詰められた気持ちへと思いをはせた。
一方、漁師役のために人生初の短髪姿で富山弁にも挑戦した江口は、「曳山を通して、オーバーに言っちゃうとある種の人生観を思わず感じてしまう」と曳山の持つエネルギーに魅せられた様子。さらに、役づくりのためにロケでは撮影外でも衣装のジャージとサンダルを身に着けているそうで、竹野内とオフの日に釣りに行った際には、竹野内に地元の人に間違われるほど周囲に溶け込んでいたという。
本作は、「池中玄太80キロ」シリーズなどテレビドラマ界の巨匠として知られる石橋冠監督の映画監督デビュー作。仕事一筋だったIT関連企業のCEO・中原祐馬が、親友が死の直前まで参加を切望していた新湊曳山まつりに関わり、住民たちと触れ合ううちに再生していくさまを描く人間ドラマで、竹野内と江口のほか、松坂桃李、優香、小池栄子、美保純、高橋ひかる、立川志の輔、室井滋、柄本明、ビートたけし、西田敏行ら豪華俳優陣が物語を彩る。(編集部・吉田唯)
映画『人生の約束』は2016年1月に全国公開