松田優作さん遺作映画『ブラック・レイン』のプロデューサーが死去
松田優作さんの遺作映画として知られ、高倉健さんらが出演した映画『ブラック・レイン』(1989)で、製作総指揮を務めた映画プロデューサーのジュリー・カーカムさんが亡くなった。61歳だった。 The Hollywood Reporter やDeadlineなど複数のメディアが報じている。
カーカムさんは、現地時間10日に米カリフォルニア州サンタモニカの自宅で亡くなったとのこと。彼女の友人であり、『ブラック・レイン』の脚本を担当したクレイグ・ボロティンいわく、カーカムさんは多発性骨髄腫(細菌やウイルスと闘う抗体を作る形質細胞がガン化し増加する病気)と診断されていたという。
カーカムさんは『ブラック・レイン』のほか、ジョディ・フォスター主演の『アンナと王様』(1999)やヴィン・ディーゼル主演の『ノックアラウンド・ガイズ』(2002)などの作品でプロデューサーとして参加。また『ターミネーター』(1984)や『ロボコップ』(1987)など大ヒット作を生み出したオライオン・ピクチャーズの副社長を務めたほか、後にローレンス・ベンダー・プロダクションとなったクエンティン・タランティーノとローレンス・ベンダーの制作会社ア・バンド・アパートのシニア・バイス・プレジデントに着任した経歴を持つ。最近は、夫エリオット・ルウィットと立ち上げた制作会社Kirkham/Lewittの経営に注力していた。(編集部・井本早紀)