安藤桃子監督、妹・サクラ主演『0.5ミリ』で上海国際映画祭・アジア新人賞最優秀監督賞!
映画監督の安藤桃子が現地時間19日、実妹の安藤サクラを主演に迎えた映画『0.5ミリ』で、第18回上海国際映画祭のアジア新人賞(アジアン・ニュー・タレントアワード)最優秀監督賞を獲得。優秀作品賞、優秀脚本賞との同時受賞を果たした。
同作は、安藤監督が、自身の介護経験を基に執筆した小説を映画化した人間ドラマ。ある事件のため全てを失った介護ヘルパー(安藤サクラ)と、彼女が押し掛けヘルパーを始めたことからスタートするワケあり老人たちとの交流を描く。姉妹の父親である奥田瑛二がエグゼクティブプロデューサーを務め、柄本明、坂田利夫、津川雅彦らベテランが顔をそろえた。
アジア新人賞は、アジアを中心とした有望な映画人を輩出することを目的とした部門。今年3月に第1子を出産したばかりの安藤監督は、「日々世界中ではさまざまな政治問題も勃発していますが、映画は世界共通言語。国際映画祭では誰もが同じフィールドに立つことができることをあらためて実感しました」とコメント。父の奥田、母でエッセイストの安藤和津と上海入りしており、「産後はじめて家族で海を越え、このような賞をいただき、大変うれしいです!」と喜びを語った。
同部門では、日本から小林啓一監督作『ぼんとリンちゃん』も、最優秀賞は逃したものの優秀女優賞と優秀撮影賞を受賞している。(編集部・入倉功一)
映画『0.5ミリ』は全国公開中