『A.I.』ハーレイ・ジョエル・オスメント11年ぶり来日!「魚市場に行きたい」
『シックス・センス』『A.I.』で天才子役として名をはせたハリウッド俳優のハーレイ・ジョエル・オスメントが26日、都内で行われた映画『Mr.タスク』ジャパンプレミア舞台あいさつに出席した。子役時代ははかなげな表情と天才的演技力で一世を風靡(ふうび)するも、27歳となった現在はぽっちゃりスタイルと無精ひげがトレードーマークとなったハーレイ。とはいえ、つぶらな瞳と下がり眉には当時の愛らしい面影が残っており、ハーレイの登場に観客は大いに盛り上がった。
2004年4月に『ウォルター少年と、夏の休日』で来日して以来、7回目11年ぶりに日本にやって来たハーレイは「こんばんは。ハーレイ・ジョエル・オスメントです。今日は観てくれてありがとう」とかなり練習したという日本語であいさつ。観客のスマホ撮影も解禁にすると、「日本はすごく素晴らしい国で、観客の方がとても優しい。毎回日本に来るのが楽しみです」と笑顔を振りまき、オフの明日は「また相撲を観に行きたいし、築地の魚市場でセリを見たことがないので早起きできれば行きたい」と目を輝かせた。
本作は、人体をセイウチに改造することを夢見る謎の老人(マイケル・パークス)により、セイウチ人間へと改造される主人公ウォレス(ジャスティン・ロング)の悲運を描いた“セイウチ・ホラー・エンターテインメント”。ハーレイはウォレスの友人でオタクのテディを演じている。
ハーレイは「すでに他のキャストが決まっているのを見て、非常にエキサイティングだと思った」とオファーを受けた理由を説明。本作にはミステリアスな探偵ギー・ラポワンテ役でジョニー・デップも出演しており、ジョニーの大ファンというハーレイは「まさか彼と一緒に仕事ができるなんてショックだった」と吐露。「肉体的に細かいディテールで工夫をしていて、そういったことを近くて見られて教育的学びが多かった」としみじみと振り返った。
また、俳優業から遠ざかっていた時期については、「ニューヨーク大学で実験演劇を勉強していて、2011年に卒業して、また映画を始めました。卒業してから関わった映画がどんどん出てきて楽しみです」とにっこり。監督の勉強もしているそうで、監督作品を観たいという観客からの拍手に大きくうなずく場面も。この日、短い時間ながら日本のファンとの交流を楽しんだハーレイは「またすぐに来日したい」と約束し、笑顔で会場を後にした。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『Mr.タスク』は7月18日より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイント(レイト)ほかにて公開