木村拓哉、映画史上初の法務省でのイベントに「やりがいのある作品」としみじみ
木村拓哉が5日、主演を務める映画『HERO』の完成披露報告会見に出席した。映画史上初となる霞が関・法務省での映画イベントに、木村は「検察官や弁護士になられる方が必ずここを通過していく場所で、映画完成の発表ができたことを光栄に思います」と、ドラマから14年という歳月を費やした作品の歴史をかみ締めるように語った。会見には木村のほか、共演の北川景子、杉本哲太、濱田岳、正名僕蔵、吉田羊、松重豊、八嶋智人、小日向文世、角野卓造、佐藤浩市、そして鈴木雅之監督も参加した。
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映画やドラマの撮影を法務省で行ったシーンもあるということで、木村は「HEROを観て、検察官を志したという方の話を聞いて、作品に対してやりがいを感じています」と感慨深い表情で語ると「(木村演じる)久利生公平自体は14年間、何も変わっていませんが、本作では、治外法権、外交特権という状況の中、彼なりのアプローチ方法で事件と取り組みます。そして(松たか子演じる)雨宮も検察官として捜査に参加し、新たな一面もある。そういう部分を楽しみにして欲しいです」と見どころをアピールした。
そんな木村と松の共演に、ドラマ版の「シーズン2」から参加した北川は「木村さんと松さんが並んでいる姿を見て『本物のHEROだ』って思い、テレビで見ていた中学生時代にタイムスリップしたみたいでした」と興奮を隠せない様子。さらにドラマ版から時間がたってからの映画撮影にも「(東京地検)城西支部のキャラクターが安定していて、チームの絆の強固さ、いつも変わらない作品の世界観を実感しました」と不変であることが本シリーズの魅力であることを強調した。
また「チームHERO」に初参加となった佐藤は「出来上がったチームに参加するのは大変なんです」と苦笑いを浮かべると「あまりに緊張してメインのシーンの撮影のとき、アレルギーが出て、顔が試合で打たれたボクサーみたいに腫れてしまったんです」という撮影秘話を披露。木村の知り合いの大学病院を紹介してもらい、撮影を半日休んだだけで事なきを得たとのことだが、佐藤ほどの名優でも、それだけのプレッシャーがある作品であることを表すエピソードだった。
本作は、高視聴率を記録し社会現象になったテレビドラマ「HERO」の劇場公開版第2弾。ある国の大使館近くの路上で死亡した女性の不審死を巡り、検察と大使館との攻防を描いた壮大な物語。(磯部正和)
映画『HERO』は7月18日より全国東宝系にて公開