『アラビアのロレンス』オマー・シャリフさん死去、83歳
映画『アラビアのロレンス』や『ドクトル・ジバゴ』で知られるエジプト出身の名優オマー・シャリフさんが、7月10日(現地時間)にカイロの病院で亡くなったとVarietyなど多数媒体が報じた。83歳だった。シャリフさんは今年5月、アルツハイマー病を患っていると伝えられていた。
シャリフさんは、エジプトでキャリアを築いた後、『アラビアのロレンス』(1962)で初めて英語での映画出演を果たした。同作で、ゴールデン・グローブ賞助演男優賞に輝き、アカデミー賞助演男優賞にもノミネートされた。また、『ドクトル・ジバゴ』(1965)でもゴールデン・グローブ賞男優賞を受賞。『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』(2003)では、フランスのセザール賞主演男優賞に輝いている。
1955年にエジプト人女優のファーティン・ハママと結婚、一男をもうけたが、60年代に別居し、1974年に離婚するに至った。(鯨岡孝子)