小林幸子、ボーカロイド化
ヤマハ株式会社が開発している歌声合成技術・応用ソフトウェア「VOCALOID(ボーカロイド)」シリーズの最新作として、歌手の小林幸子の声を基に開発された「VOCALOID4 Library Sachiko」が発売されることが明らかになった。
「初音ミク」などに代表される「VOCALOID」シリーズは、歌詞とメロディー(楽譜情報)を入力するだけで楽曲のボーカルパートを制作できるソフトウェア。「VOCALOID4 Library Sachiko」は「VOCALOID Editor」と呼ばれる専用の編集ソフトウェアと組み合わせることによって、小林の歌声を活用した楽曲制作が可能になる。
「VOCALOID4 Library Sachiko」には、「こぶし」や「しゃくり」などの本人の歌い方を簡単に再現できる機能「Sachikobushi」が付属されているほか、小林本人による「歌います!」「レッツゴー」「それでは! お手を拝借うううぅ!」「降臨!」といった掛け声やあいさつなどを含んだ400種類以上のボイスサンプルも収録されている。また製品ロゴの「Sachiko」の文字は、小林の直筆とのことで小林自身の気合も十分だ。
ダブルミリオンを達成した代表曲「おもいで酒」などで知られ、演歌界を支えてきた小林。その一方で最近は動画共有サイト「ニコニコ動画」に、動画「ぼくとわたしとニコニコ動画を夏感満載で歌ってみた」を投稿してみたり、昨年には日本最大級の同人誌即売会コミックマーケットでCDを手売り販売したりと、これまでの演歌界の大物のイメージを一新するような活動でも注目を浴びている。
「VOCALOID4 Library Sachiko」は、27日より先行ダウンロード販売(税抜き価格:1万2,000円)を開始。また同日には同ソフトウェアを使用したデモ曲がオフィシャルサイトで公開される予定。パッケージ版の発売は8月下旬を予定している。(編集部・井本早紀)