LiLiCo、ブレーカーダウンのトラブル発生に機転を利かせMCで場つなぎ
27日、映画『東京PRウーマン』一般完成披露試写会舞台あいさつが都内にて行われ、映画初主演を務めた山本美月のほか、山本裕典、井上正大、LiLiCo、鈴木浩介監督が出席。にこやかに登場したキャスト陣だが、冒頭からブレーカーが落ち、音声ラインが切れ、キャストを照らすライトが消えるなどのハプニングが発生。機転を利かしたLiLiCoがMCを買って出て場をつなぐものの復旧に及ばず、薄暗い中登場からやり直すという異例の事態が起こった。
舞台あいさつは20分以上も中断し、その間キャスト陣は控室で待機。しかし、LiLiCoだけはスクリーン横で「女優に成りきれない……。大丈夫かなぁ」と心配そうに待つ。そして、いつの間にかマイクを持ってスクリーン前に立つと、MCと軽妙なトークを繰り広げ、観客を楽しませた。その後、薄暗い中で再開した舞台あいさつでは、LiLiCoがMCを務めて会場を盛り上げた。
本作は、ドジで自分に自信のない銀行員の三崎玲奈(美月)が、あるきっかけでPR会社に転職し、仕事やプライベートに悩みながらも奮闘し、成長していく姿を描いた物語。数々のドラマ・映画出演を経て、ついに映画初主演を務めた美月は、突然のトラブルに見舞われるも、「負けないように明るくいきたい」といつものキュートな笑顔を振りまいてあいさつ。座長として引っ張っていこうと決心するも、自身より年上の人が多く、「逆にわたしが助けられた」と撮影現場を振り返った。
一方、玲奈の上司・草壁亮平を演じた裕典は、「完膚なきまでに玲奈のケツをたたく役だったので、すごく気持ちよかった。こんなにキレイな女優さんをいじめられるのは楽しかったです」と爽快な表情。初共演の美月については「CanCamモデルでCMやバラエティーに引っ張りだこ……とんだ偉そうなヤツが来るな。天狗になってるヤツが来たら鼻をへし折ってやろうと思っていたんですが、すごく頑張り屋さんで仕事に対して誠実」と人柄の良さを絶賛した。
この日世話好きな一面をのぞかせたLiLiCoだが、劇中では「かなり意地悪なLiLiCo」を演じたそうで、「監督から『そのままでいいですよ』って言われた」と苦笑い。玲奈を怒るシーンでは美月から「本当に怖かったです」とビビられるほどで、もくろみ通り、自身の役目をきっちり果たしたLiLiCoに、鈴木監督は「本当に助かりました」と頭を下げた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『東京PRウーマン』は8月22日より全国公開