西島秀俊、松嶋菜々子との共演に興奮「一番のムードメーカーだった」
女優の松嶋菜々子と俳優の西島秀俊が25日、都内で行われたスペシャルドラマ「レッドクロス~女たちの赤紙~」(TBS系)の制作発表に出席。西島は、夫婦役で共演した松嶋との撮影シーンでは、興奮が抑えきれなかったことを打ち明けた。
本ドラマは、自らの信念で「赤紙」を受け取り、従軍看護婦として戦地に赴いた一人の女性・天野希代の博愛精神と家族への愛を貫いた生きざまを、満州事変から第2次世界大戦、朝鮮戦争の時代にわたって壮大なスケールで描く感動巨編。
松嶋は、「誰かのために役に立ちたいという気持ちは共感する」という希代の20歳から40代までを演じており、「一つ一つが大事なシーンばかり。心を込めて演じさせていただきました」としみじみ。また、車で6~7時間もかかるほど移動距離が長かったことや、強風で相手のせりふが聞こえなかった山の上でのシーンなど、過酷な中国ロケの様子も伝えた。しかし、ストーリーに押し潰されそうな重いシーンが多い中でも、「心を込めて楽しくやっていきましょう」を合言葉に撮影を始めたそうで、「休み時間はみんなで体操をしたり、インナーマッスルの鍛え方など、いろんな話をしました」と休憩中は楽しく過ごしたようだ。
一方、希代の夫・中川亘を演じる西島は、福澤克雄監督の「テストからカメラを回して、1シーンを頭から最後まで撮るということを何度も繰り返す」という撮影方法に触れ、「過酷な福澤組ですが、松嶋さんは集中力がすごくて、10回でも20回でも魂のこもった演技をされていて、正直、舌を巻きました」と称賛。さらに、「僕は結構フラフラだったんですけど、現場では一番のムードメーカーで、明るく元気にやっていただいて救われました」と感謝も述べると、「どのシーンも引っ張っていただいて、俳優として興奮して演じることができました」と大満足の表情で、松嶋と共演できたことを喜んた。
この日は、従軍看護婦役の高梨臨、柴本幸、中島ひろ子、手塚真生、井上朋子、松岡璃奈子、山口景子、福吉真璃奈、安部智凛、今村有希、浦まゆのほか、希代と亘の息子・博人を演じた高村佳偉人も出席した。(取材・文:鶴見菜美子)
TBSテレビ60周年特別企画2夜連続スペシャルドラマ「レッドクロス~女たちの赤紙~」は8月1日、2日夜9時にTBS系で放送