「1人映画館」が商品化!ハイスペック段ボールホームシアター
Twitterで一時話題となったダンボールとスマートフォンなどの映像機器を組み合わせて作る「1人映画館」が、プロのダンボール設計者協力の下、商品化されるという。
「1人映画館」の一般的な作り方は、四角いダンボールに小さい穴を開け、スマートフォンの画面をかぶせて顔を入れるだけ! 人は暗闇の中で距離感がわからなくなるのか、まるで映画館にいるような感覚で映像を楽しむことができるという代物だ。今回商品化された「SOLO THEATER」は、生産を外部の工場に委託し、開発設計を中心に行うファブレスメーカーの LUCY ALTER DESIGN が、ダンボールの製造販売を行っている富山の会社サクラパックスと共に開発。穴の強度と精度、光漏れ対策、収納の難点など自作の「1人映画館」の問題点を改善した一品になっているという。
「SOLO THEATER」では、裏側が真っ黒なダンボールを使用し、明るい室内で使用しても光が漏れてこない機構設計で高い遮光性を実現。また組み立て道具を必要としないため、使わないときはたたんで収納することが可能だ。さらに4サイズのスクリーン(iPhone5/5S、iPhone6、iPad Air、iPad mini)に対応したアタッチメントや、専用収納ケースが付属する。
そのほか、画面との距離を2段階で調節できる機能や、映画館の雰囲気を味わえる着脱可能な観客パーツも用意されている。また背面下部にはスリットが入っており、長時間の鑑賞の際に発生する空気の循環の問題も解消しているとのこと。
商品化途中のため、まだ販売は行われていないが、クラウドファンディングサイトMakuakeで出資することで商品の予約は可能。出資額は2,520円(税込み価格)のコースがあるが、すでにこちらは在庫切れのため、現在は3,240円(税込み価格)のコースから。シルバーやゴールドといった限定カラーも存在しているほか、5台セットも用意されているよう。
いつでもどこでも、手軽に映画館体験を一人で満喫することができる夢のようなアイテムだが、段ボールをかぶった姿は、はた目からはかなりシュールなので、なるべく人目につかない屋内で利用するのがよいかもしれない。(編集部・井本早紀)