悪徳警官ケヴィン・ベーコンが少年を追い回す!新『スパイダーマン』監督の新作とは?
テレビドラマ「ザ・フォロイング」のケヴィン・ベーコンが、悪徳警官にふんする新作『コップ・カー(原題) / Cop Car』について語った。
【写真】ケヴィン・ベーコン出演『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』ギャラリー
本作は、荒廃した土地に乗り捨てられたパトカーを見つけた2人の少年(ジェームズ・フリードソン=ジャクソン、ヘイズ・ウェルフォード)が、いたずら程度にそのパトカーを乗り回していたところ、車の持ち主である、殺人を犯した悪徳警官クレッツァー(ケヴィン)に追い掛け回されるというストーリー。監督は、映画『クラウン』を手掛け、『スパイダーマン』シリーズのリブート作品の監督にも大抜てきされたジョン・ワッツ。
テレビドラマ「ザ・フォロイング」の合間に本作に出演した経緯は「通常、脚本のせりふや背景だけでは全体を想像できないが、どういう映画になるか予想できるほど詳細な内容だった。脚本はジョンと脚本家クリストファー・フォードが執筆したものだが、実際に脚本の中から僕が演じるクレッツァーの映像が浮かぶだけでなく、どのような姿で、どんな話し方をするのかも想像できた。脚本を読み終わった時点で、クールな映画になると感じた」と出演を即決したようだ。
撮影はわずか17日間だったそうだ。「17日間のうち、僕は6日間の出演だった。主役の少年たちは僕よりも長く働いていたよ。これまで僕はかなりの独立系作品に出演してきた。それらは低予算で撮影のスピードも速く、脚本を1日何十ページ分も撮影し、2、3日で多くのことを消化するものが多かった。でも、僕はそういう作品の方が好きだ。撮影はコロラドの小さな町で行われたが、そこに住んでいたほとんどの人はジョンの家族か知り合いだった」とベテランの余裕を見せた。
2人の少年ジェームズとヘイズとのタッグについて「彼らはすごく興奮していて、とてもエネルギッシュだった。まさにこの役にふさわしい年齢だった。僕がこの業界に入ったのも、彼らとそれほど変わらない年齢だった。それから今までずっと俳優を続けてきたが、この世界はもう謎ではなくなった。セットの現場もある意味ホームみたいだ。通常、多くの子役はCMやモデルからこの世界に入ってくるが、あれは俳優の演技とは違う。そのためジョンは、国内でリアルな少年をオーディションで探したのが良かった」と満足げに答えた。
映画は、狂気の状態で少年を追い掛けたり、少年をパトカーの無線で手なずけたり、次々に変貌するケヴィンが魅力の作品。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)