山田裕貴、憧れの高岡奏輔との共演に震える
俳優の山田裕貴と高岡奏輔が闇金業者役で出演する映画『闇金ドッグス』の初日舞台あいさつが1日、新宿武蔵野館で行われ、山田、高岡と津田寛治、冨手麻妙、青木玄徳ら出演者と、メガホンをとった土屋哲彦監督が出席した。山田は俳優として高岡が長年憧れの存在であったと明かすと、「最初の日はたばこ吸う手も震える、震えるで、緊張しました」と撮影時の様子を振り返った。
闇金業界で大金を稼ごうとする者たち、やむを得ない事情で闇金に手を出したことで人生を転落していく債務者たちの壮絶な日々を描いた本作。山田は闇金業界で起死回生を図ろうとする元ヤクザの親分・安藤忠臣を、高岡はその安藤に債券回収のテクニックを伝授する闇金業者・小中高志を演じた。
山田は「僕は以前、高岡さんを『ROOKIES ルーキーズ』や『クローズZERO』で観て、友達と血がたぎって川で本当にまねしていたくらい(のファン)。初日のこの映画の最初のシーンでご一緒させてもらったときは、まあ、たばこ吸う手が震える、震えるで、緊張しました」と高岡との共演を述懐。
高岡も「初日のクラブでのシーンで、山田君が座っていて、僕がお金をバサっと持っていくシーンがあるんですけど、まあ震えていましたね」とそんな山田をちゃかしつつ、「でもたたずまいがビッ! としていた。お会いしたら、全然(よくいる)イケメン俳優とかそういう感じじゃなくて、今の流行の離れたところにいるような異質な、イケメンでもどっちでもなれるような感じ。まだ24歳なのに、すごくしっかりした、腰の座った、重厚感のあるやくざをちゃんと演じていた」と山田の演技を絶賛した。
「自分も演じやすかった。楽しんでお仕事させてもらいました」とも述べ、「でも、現場ではほとんど話せなかった。僕のシーンは2日で撮ったんですけど、セリフのこと考えるのでいっぱいいっぱい。山田君にはその部分で迷惑を掛けたかも」と山田に申し訳なさそうな顔も見せていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『闇金ドッグス』は全国順次公開中