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本木雅弘演じる昭和天皇の聖断…『日本のいちばん長い日』本編映像

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覚悟がにじみ出た名演技……昭和天皇役の本木雅弘
覚悟がにじみ出た名演技……昭和天皇役の本木雅弘 - (C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

 半藤一利のノンフィクションを基にした歴史超大作『日本のいちばん長い日』の本編映像が公開され、本木雅弘演じる昭和天皇が聖断を下す歴史的なシーンが披露された。

 太平洋戦争での日本の降伏決定から、昭和天皇がそれを国民に伝えた玉音放送が敢行されるまでを『わが母の記』などの原田眞人監督が活写する本作。キャストには本木をはじめ、役所広司松坂桃李堤真一山崎努ら実力派俳優陣が集結した。

 公開された映像は、ポツダム宣言受諾か戦争継続かについて連日の閣議で結論が出ず、鈴木貫太郎首相(山崎)が昭和天皇に聖断を仰ぐシーンを切り取ったもの。戦争終結を選択した昭和天皇は、「このまま本土決戦に突入すれば、日本民族は死に絶えてしまう。わたくしの任務は祖先から受け継いだ、この日本という国を子孫に伝えることである」と静かに語り、「一人でも多くの日本国民に生き残ってもらって、その人たちに将来再び立ち上がってもらうほか道はない」と日本の未来に思いをはせる。

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 発表時から本木が昭和天皇を演じることが話題となっている本作。ロシア、イタリア、フランス、スイスの合作映画『太陽』(2005)でイッセー尾形が昭和天皇を演じたことはあるものの、姿を見せずにカメラワークで表現した『日本敗れず』(1954)や、ロングショットで背中だけを描いた岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』(1967)など、これまで日本映画で昭和天皇を真正面から捉えた作品はなかった。

 そのため本木は「撮影の最初から最後まで、恐れ多さとこんな未熟な自分がこれを背負えるのか」とプレッシャーを感じていた。「昭和天皇の苦悩、と言ってもそれは単に感情的なものではなく、ひとつ宿命として抱えていたものだということを軸に考えながら演じた」そうで、役づくりのため昭和天皇に関する書籍をいくつも読み、幼少期からの歴史を探る努力を惜しまなかったという。

 さらに、「(昭和天皇の)思いを、強く発する言葉の中に込めるけれど、胸とお腹の間にダイヤモンドの塊のような、すごく透明な固い意思があって、そこから発しているイメージ」を意識した本木。ものまねではなく、本木が自分なりの昭和天皇を演じることにこだわった原田監督が、「イメージしていた以上の人間を描き、演じてくれた、そのことに感動した」と太鼓判を押した演技に期待したい。(編集部・吉田唯)

映画『日本のいちばん長い日』は8月8日より全国公開

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