『ターミネーター』救世主か破壊者か?ジェイソン・クラークが挑んだ新ジョン・コナー!
アーノルド・シュワルツェネッガー主演の大ヒットSFシリーズ最新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』で、未来において人類を滅ぼそうとする人工知能に対抗する抵抗軍の指導者ジョン・コナーを演じたジェイソン・クラークが、本作で描かれるジョンの変化や、自身のキャリアについて語った。
シリーズ1作目でジョンの母サラ・コナーを抹殺するため未来からやってきた殺人アンドロイド・T-800型ターミネーター(シュワルツェネッガー)を、同型の老いたターミネーターが迎え撃つという衝撃的な展開が待ち受ける本作。T-800が、1作目で殺そうとしたサラを守り育てる守護神となっているのと同じく、今回はジョンの立場も大きく変化している。
そんな複雑な役どころについてジェイソンは、「この映画で僕は人類の救世主、ヒーローを演じているが、同時に破壊者でもあるんだ」と気になる発言。「こういった大規模な映画でキャラクターが進化していく過程を演じられるのは素晴らしいことだよ。マスクを着けたり、タイツを履いたりしなくていい、リアルな人間を演じられたんだ」と満足気な表情を見せる。
ジェイソンは『猿の惑星:新世紀(ライジング)』の心優しい主人公から、『ゼロ・ダーク・サーティ』のCIA職員、『ホワイトハウス・ダウン』のテロリストなど、さまざまな役どころに挑戦し、演技派として注目を浴びる存在。演技にとりつかれる理由を「役をリサーチする過程で経験を積めるからだね。その道の専門家に会い、いろんな場所に行くことができる」と分析し、「だから毎回、違う経験をしたい。映画を1本やるのには、すごく長い時間を使うことになる。でも人生は一度きりだ。同じことを何度も何度もやりたくはない。だから僕は、常に『どこへ行きたいんだい?』と自問しているんだ」と笑みを浮かべる。
一方、ハリウッドを代表するアクションスター、シュワルツェネッガーとの共演は大興奮だったようで、「僕は彼の映画を観て育ったんだ。だから、この映画で彼と戦えるなんて、すごく名誉なことだったよ」とコメント。「アーノルドはいつも限界を超えようとしている。彼はこの映画のような大規模な作品に数多く出演し、成功を収めてきた。誰もが彼ほど長くてバラエティーに富んだキャリアを持てるわけじゃない。彼からはたくさんのことを学んだよ」と貴重な経験を振り返った。(編集部・入倉功一)
映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は全国公開中