マララさん銃撃事件の真相に迫るドキュメンタリーが12月日本公開
2014年ノーベル平和賞を史上最年少で受賞した17歳のパキスタン人少女マララ・ユスフザイさんの素顔を追ったドキュメンタリー『わたしはマララ』が12月11日に日本公開されることが決定した。『不都合な真実』で第79回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞を受賞したデイヴィス・グッゲンハイム監督がメガホンを取る。
マララさんは、詩人で学校を経営する父と、文字の読めない母の間に生まれ、パキスタンのスワート渓谷で育った。BBCのために匿名で、タリバンに支配されたスワート渓谷の教育事情や生活についてブログを書き始めるが、ニューヨークタイムズのドキュメンタリーに出演したことで身元が明らかになり、タリバンの標的となってしまう。そして2012年、スクールバスで下校途中だった彼女と友人は、銃で頭を撃たれ……。
この衝撃的な事件は世界中を震撼させ、アンジェリーナ・ジョリーがこの事件を受け、パキスタン、アフガニスタンの少女のために5万ドル(約600万円・1ドル120円計算)の寄付をしたことも報じられた。奇跡的に一命をとりとめたマララさんはリハビリを経て、今もなおパキスタンの教育活動家としての道を選びマララ基金を設立、子供の権利のため世界規模の活動を行っている。
本作では、当時15歳だったマララさんと友人が銃撃された事件とともに、父が彼女の名に込めた思いなどマララさんの生い立ちを追っていく。ブラッド・ピットやロジャー・フェデラーが好きな普通の女の子がなぜ教育のために運動し、タリバンに撃たれたのか? 世界を変えようと闘った名もなき少女の真意に迫る。(編集部・石井百合子)
『わたしはマララ』は12月11日よりTOHOネマズみゆき座ほか全国公開