渡辺謙×森山未來×松山ケンイチ×綾野剛×宮崎あおい×妻夫木聡!主役級キャスト『怒り』に集結
『悪人』の李相日監督が、再び吉田修一の同名小説を映画化する『怒り』(2016年秋公開)に渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡ら主役級キャストが集結していることが明らかになった。ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、池脇千鶴のほか、1,200名のオーディションから選ばれた沖縄県在住の新人・佐久本宝も出演する。
本作は、「怒」の文字が残された夫婦惨殺事件の現場から逃亡した犯人の正体を追うミステリー。東京、千葉、沖縄を舞台に紡がれる三つのストーリーが一体になる群像劇で、渡辺、宮崎、松山、池脇は千葉編に、綾野、妻夫木、高畑、原は東京編に、森山、広瀬、佐久本は沖縄編に登場する。ピエールと三浦は事件の担当刑事役だ。
千葉の漁港で働く男にふんする渡辺の娘を宮崎が演じ、偽名を使い、謎めいた過去を持つ男に松山がチャレンジ。『許されざる者』で李監督とタッグを組んだ渡辺は、「人を信じるという事がこんなにも難しく脆いものなのかという、今回もハードな話です」と映画を紹介。宮崎は自分の役を「今までに出会ったことのない役」と表現しており、松山も「自分とはかけ離れた役で正直どう演じればいいのか」と葛藤しながら撮影に臨んでいる。
末期ガンの母を持つ大手広告代理店勤務の男にふんする妻夫木と、偶然出会い同居することになるも犯人と特徴が似ている怪しい男を演じる綾野。妻夫木は「原作を読み、心を鷲掴みにされ、心から優馬という役を演じたい」と、『悪人』主演以来の思いが湧いたという。
森山ふんする沖縄でサバイバル生活をする男に心を開く女性を演じる広瀬は、原作を読み「初めて自分から『この役やりたい』と思い、オーディションに臨んだ作品」と熱い思いを明かしている。
ハリウッド映画『オーシャンズ11』のようなオールスターキャストを原作者の吉田が希望し、実現した本作。撮影は始まっており、10月中旬にクランクアップする予定。(編集部・小松芙未)