もし裏庭で骨を発見したら?アメリカで話題のインディーズ監督ジョー・スワンバーグとは?
映画『ハンナだけど、生きていく!』のジョー・スワンバーグ監督が、新作『ディギング・フォー・ファイヤー(原題) / Digging for Fire』について、主演ジェイク・ジョンソンと共に語った。
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本作は、ジムに勤める夫ティム(ジェイク)とヨガのインストラクターの妻リー(ローズマリー・デウィット)が、リーのクライアントの家の留守番を任された際にティムが裏庭で骨や銃を発見したことから、ティムは友人を呼んで本格的な死体探しをする一方、リーは子供を両親に預けて酒を飲んでいたバーで男と出会うというストーリー。この他にオーランド・ブルーム、アナ・ケンドリック、サム・ロックウェルらが出演している。
今作はジェイクの体験を基にしているそうだ。「僕が自宅の裏庭で、妻とガーデニングをしていたとき、銃、骨、ライセンスプレート、マールボロを発見したんだ。僕は多くの仲間を呼んで、約10日間死体が出てこないか探したんだ(笑)。実際に起きたことを映画化するとフィクションみたいになるが、これは本当に起きたことだ!」と笑顔で明かした。
ジェイクは、ジョーとのタッグについて「僕らは映画『ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式』で知り合ったが、そのきっかけは僕が出演するドラマ『New Girl ~ダサかわ女子と三銃士』の出演者から『テレビ番組とは異なった撮影手法をする人で、あなたとはきっと意気投合するわ』と言われ、ジョーを紹介されたことだった。彼は、企画段階から創造的にコラボしながら手掛け、キャストには才能にあふれた俳優をできる限りキャスティングする。さらに撮り直しや即興が好きなところも僕と似ている」と答えた。お互いが楽しんで撮影できたようだ。
主演ローズマリーについて、ジョーは「リー役を探すのには長時間を費やした。独立した女性で母親、さらに即興を含んだ映画なため、ある意味俳優も脚本家でなければならない。そのため、母親として実際に子育てをし、さらに長い間異性と付き合っている女優を探すつもりで30代の女優を探していたが、そのほとんどは子供がいなかった。そこで、個人的に好きな女優ローズマリーをキャスティングしたんだ」と語った。
映画は、小さな出来事を通して、夫婦間の異なった価値観を浮き彫りにしながらも、彼らがなぜ夫婦なのか理解できる作品だ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)