『地獄の黙示録』が爆音リバイバル上映!「爆音調整」の様子も公開!
爆音映画祭プロデューサーの樋口泰人が3日、相模女子大学グリーンホールで行われた「爆音映画祭プレイベント」に出席、10月1日から4日にかけて同会場で開催される「爆音映画祭in相模大野」における『地獄の黙示録』の爆音上映が決定したことを明かし、自ら「爆音調整」と呼ぶ音響調整を実演した。
通常の上映設備に、音楽ライブ用のスピーカーを増設した音響セッティングをフルに使い、大音響の中で映画を体験できることで人気を集める「爆音上映」。「爆音映画祭in相模大野」では、飴屋法水演出の演劇「グランギニョル未来2014」、フィッシュマンズの実質的なラストライブを捉えた「男達の別れ98.12.28@赤坂BLITZ」などを初めて爆音上映するほか、大根仁が監督した「ゆらゆら帝国 2009.04.26 LIVE@日比谷野外大音楽堂」、俳優・染谷将太の監督作『5windows Mountain Mouth』などの上映を予定している。
さらにこの日は、追加プログラムとして、樋口が主宰するboid配給の『地獄の黙示録』劇場公開版の上映が決定したことも明らかに。2016年初春のリバイバル公開を予定しており、同映画祭は先駆けて、同作を爆音上映で体験できる機会となる。樋口は「これは1980年に日本公開された147分版。(後に発表された196分の)特別完全版に比べて、物語の全体像を見るのにちょうどいい」と力説。
そしてこの日、樋口は、『地獄の黙示録』を題材に、上映前の音響を調整する「爆音調整」のデモンストレーションを観客の前で生披露。ドアーズの「ジ・エンド」が鳴り響き、ヘリコプターが爆撃を行う同作の冒頭シーンをスクリーンに映しながら、「全体の音量を2デシベルほど上げてください」「センター(スピーカー)の中音域を上げてください」など、スタッフに指示を送る。
「まずは音楽が流れるシーンを見れば、全体のバランスをどれくらいにすればいいかがわかる。だいたい音楽のシーンを基準に全体を調整していきます」と続ける樋口の言葉通り、大音量でありながらも耳に心地よく響く音の輪郭が少しずつ浮かび上がるさまに観客も興味津々。実演後、樋口は「当日は、これからさらに調整を加えていく予定なので、最終的にどんな音になったか確認しに来てください」と会場の期待をあおった。(取材・文:壬生智裕)
「爆音映画祭in相模大野」は10月1~4日に相模女子大学グリーンホールで開催