アカデミー賞受賞反捕鯨映画『ザ・コーヴ』を反証!衝撃のドキュメンタリーがモントリオール上映
日本の和歌山県太地町でのイルカ漁を題材にした第82回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞受賞作『ザ・コーヴ』を反証するドキュメンタリー『Behind “THE COVE”~捕鯨問題の謎に迫る~』が、現在開催中の第39回モントリオール世界映画祭で現地時間の4日と7日にワールドプレミア上映される。
本作は、1960年代の人気ドラマ「わんぱくフリッパー」の調教師リック・オバリー率いる撮影隊による、イルカ漁の隠し撮りなど衝撃的な画(え)に焦点を当て反捕鯨を主張した『ザ・コーヴ』を真っ向から批判するもの。映画公開後も太地町に滞在し、イルカの周辺を監視する環境保護団体シーシェパードの面々、『ザ・コーヴ』のルイ・シホヨス監督や出演者のリック・オバリーら反捕鯨派、そして国際捕鯨委員会(IWC)を代表とする捕鯨推進派の両サイドに取材を敢行。元捕鯨師や太地町町長、『ザ・コーヴ』公開後から風評被害を受けメディアに拒否反応を示す太地町の人々の「今」を捉えている。
2014年のICJ(国際司法裁判所)国際裁判で日本の調査捕鯨を訴えられたことにより、問題の調査を記録するため、そして捕鯨問題に関する真実を知りたいという思いから調査を開始したという八木景子監督。「戦争と鯨」の関係に踏み込み、さらには国境を越えてアメリカ・ワシントンD.C.へ。やがて浮かび上がる衝撃的な事実とは……? ワールドプレミアとしていち早くお披露目となるモントリオールで、どのような反響があるのか、動向に注目したい。(編集部・石井百合子)
映画『Behind “THE COVE”~捕鯨問題の謎に迫る~』は第39回モントリオール世界映画祭にて現地時間9月4日21:30、7日14:30上映