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中村七之助、トリプルセブンにご機嫌!勘三郎さん遺した「赤坂大歌舞伎」開幕

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前列左より片岡亀蔵、中村七之助、中村勘九郎、坂東彌十郎、後列左から中村鶴松、坂東新悟、中村国生
前列左より片岡亀蔵、中村七之助、中村勘九郎、坂東彌十郎、後列左から中村鶴松、坂東新悟、中村国生

 中村勘九郎中村七之助が7日、赤坂ACTシアターでの「赤坂大歌舞伎」初日開幕直前に囲み取材に応じ、意気込みを語った。この日は、坂東新悟中村国生中村鶴松片岡亀蔵坂東彌十郎らも来場した。

とても華やか!「赤坂大歌舞伎」

 2008年9月に、故・18代目中村勘三郎さんの「芸能の街・赤坂で歌舞伎を」という思いから始まった「赤坂大歌舞伎」。これまで、世話物の傑作「狐狸狐狸ばなし」や、映画監督の山田洋次が補綴(ほてい)した「文七元結」などを上演し、観客を魅了してきた。そして2013年には、勘三郎さんの遺志を継いだ勘九郎、七之助兄弟を中心に「赤坂大歌舞伎」を新たに展開。今回は4回目となる。

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 「やれることはすべてやりましたので、後は観てもらうだけ」と自信たっぷりな表情で切り出した勘九郎は「赤坂ということで、歌舞伎を観るのが初めてという方も多うございます。敷居が高いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、アクティブでスケールの大きな舞台を楽しみにしていただければ」と意気込みを語る。七之助も「父が遺(のこ)してくれた財産なので、その魂を受け継ぎたい」と力強く続ける。

 今回は、勘九郎ふんする糸操りの人形が、軽やかさと力強さを備えたユーモラスな舞を披露する舞踊「操り三番叟(さんばそう)」と、七之助が2012年の平成中村座公演での初挑戦以来、2度目の七役に挑む「於染久松色読販 お染の七役」を上演。「肩の力を抜いて観てもらえれば」と勘九郎が語ると、七之助も「(坂東)玉三郎さんから習った、わたしも自信のある演目。楽しんで観ていただければ」と誇らしげな顔を見せた。

 初日が“7”日で、この日の登壇者も“7”人ということで、“七”之助は「トリプルセブンで縁起がいい。ジャンジャン大当たりしていきたいと思います」とご機嫌な様子。勘九郎も「父がこだわった『赤坂大歌舞伎』。こちらのACTシアターは、歌舞伎座と演出を変えずにできる貴重な小屋。それでも小屋が違うとまったく違うものに見えるので、その面白さを観てほしいですね」と笑顔を見せた。(取材・文:壬生智裕)

「赤坂大歌舞伎」は9月7日~25日まで赤坂ACTシアターにて上演予定

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