世界の名作30本を一挙上映!ゴバディ、パナヒ、ワン・ビンら名匠の代表作そろう
配給・宣伝会社ムヴィオラの創立15周年を記念し、2005年以降に配給した作品を一挙上映する特集企画「はしっこでも世界。」が、11月7日から11月20日まで新宿・K's cinemaにて実施。2016年公開予定の新作2本を含め、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ、日本など世界各国からえりすぐった30本がそろう。
本特集上映には、台湾のツァイ・ミンリャン監督作『郊遊<ピクニック>』(2013)、イランのバフマン・ゴバディ監督作『ペルシャ猫を誰も知らない』(2009)、香港のワン・ビン監督作『三姉妹 ~雲南の子』(2012)、イランのハナ・マフマルバフ監督作『子供の情景』(2007)など各国の名匠たちが、母国の深刻、過酷な社会問題を真摯(しんし)に見つめた良作が勢ぞろい。
そのほか、『ブンミおじさんの森』(2010)など特異な世界観で注目されるタイの奇才アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の幻の作品『世紀の光』(2006)、マレーシアのヤスミン・アフマド監督の遺作となった『タレンタイム(原題)』(2009)の2本を2016年の公開に先駆けて特別上映。『世紀の光』は、前半は地方の病院、後半は都市の近代的な病院を舞台に“記憶”“未来”をモチーフにしたストーリーが紡がれ、『タレンタイム(原題)』では、多民族国家マレーシアが直面する問題を交えながら高校生の音楽コンクールをめぐる青春群像が描かれる。(編集部・石井百合子)
上映作品は以下の通り
『世紀の光』(2006)※特別先行上映作品 監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン(タイ、フランス、オーストリア)
『ブンミおじさんの森』(2010)監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン(イギリス、タイ、ドイツ、フランス、スペイン)
『タレンタイム(原題)』※特別先行上映作品 監督:ヤスミン・アフマド(マレーシア)
『鉄西区』(1999~2003)監督:ワン・ビン(中国・満州)
※3部構成(各部ごとに入場料別・入替制)
第1部:工場(240分)
第2部:街(175分)
第3部:鉄路(130分)
『鳳鳴(フォンミン)-中国の記憶』(2007)監督:ワン・ビン(香港、フランス)
『名前のない男』(2009)※特別上映作品 監督:ワン・ビン(フランス)
『無言歌』(2010)監督:ワン・ビン(香港、フランス、ベルギー)
『三姉妹~雲南の子』(2012)監督:ワン・ビン(フランス、香港)
『収容病棟』(2013)監督:ワン・ビン 制作国:香港、フランス、日本
『郊遊<ピクニック>』(2013)監督:ツァイ・ミンリャン(台湾、フランス)
『これは映画ではない』(2011)監督:ジャファル・パナヒ、モジタバ・ミルタマスブ(イラン)
『ペルシャ猫を誰も知らない』(2009)監督:バフマン・ゴバディ(イラン)
『子供の情景』(2007)監督:ハナ・マフマルバフ(イラン、フランス)
『クリスマス・ストーリー』(2008)監督:アルノー・デプレシャン(フランス)
『オレンジと太陽』(2010)監督:ジム・ローチ(イギリス、オーストラリア)
『もうひとりの息子』(2012)監督:ロレーヌ・レヴィ(フランス)
『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』(2012)監督:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ(イタリア、フランス)
『シャトーブリアンからの手紙』(2012)監督:フォルカー・シュレンドルフ(フランス、ドイツ)
『怒れ!憤れ!-ステファン・エセルの遺言-』(2012)監督:トニー・ガトリフ(フランス)
『パプーシャの黒い瞳』(2013)監督:ヨアンナ・コス=クラウゼ、クシシュトフ・クラウゼ(ポーランド)
『追憶と、踊りながら』(2014)監督:ホン・カウ(イギリス)
『ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡』(2010)監督:ルノー・バレ&フローラン・ドラテュライ(フランス)
『ウカマウ』(1966)監督:ホルヘ・サンヒネス(ボリビア)
『地下の民』(1989)監督:ホルヘ・サンヒネス(ボリビア)
『スティーヴィー』(2002)※国内最終上映・未DVD化 監督:スティーヴ・ジェイムス(アメリカ)
『ヘヴンズ ストーリー』(2010)監督:瀬々敬久(日本)
『石巻市立湊小学校避難所』(2012)監督:藤川佳三(日本)
特集上映「はしっこでも世界。」は、11月7日より20日まで新宿・K's cinemaにて開催