松山ケンイチ、落語を披露!「小学生が国語の教科書を読んでいるみたい」?
故・森田芳光監督の劇場デビュー作『の・ようなもの』の35年後を、松山ケンイチ、伊藤克信、北川景子をはじめ、『メイン・テーマ』(1984)の野村宏伸、『家族ゲーム』(1983)の宮川一朗太、『39 刑法第三十九条』(1999)の鈴木京香ら森田組ゆかりのキャストを迎えて描いた続編『の・ようなもの のようなもの』。本作の予告編が公開となり、主演の松山ケンイチが落語を披露する姿がお目見えとなった。
物語は、生真面目でさえない落語家・志ん田(でん)(松山)が師匠から、昔一門にいた兄弟子・志ん魚(とと)(伊藤)を復帰させるため探し出すように命じられるところから幕を開ける。志ん田(でん)は兄弟子を見つけ出したものの、彼は「もう二度と落語はやらない」と言いのらりくらり暮らしていた。一見、何の接点もなさそうな2人が、師匠の言いつけによって同居することになり、互いに欠けている大切なものを見いだしていく……。
予告編は松ケン演じる志ん田(でん)が「ちょっとちょっと親方、冗談じゃありませんよ、あなた」と落語を繰り出す姿から始まり、周囲からは「おまえの落語には遊びがないなあ」「小学生が国語の教科書を読んでいるようにしか聞こえないけど」などと手厳しい言葉が飛び出す。やがて、前作に続いて起用された尾藤イサオの「シー・ユー・アゲイン雰囲気」をBGMに、やる気ゼロの兄弟子・志ん魚(とと)や師匠の男勝りな娘・夕美(北川)、そして森田作品でおなじみの顔ぶれが次々と映し出され、志ん田(でん)の一筋縄じゃいかない青春模様をハートウォーミングに彩っている。(編集部・石井百合子)
映画『の・ようなもの のようなもの』は、2016年1月16日より新宿ピカデリーほか全国公開