西島秀俊“殺し合い”に慣れ過ぎた弊害…眉間にシワでNG連発
新連続ドラマ「無痛~診える眼~」(フジテレビ系)の製作発表会見が1日に都内で行われ、主演の西島秀俊のほか、伊藤英明、伊藤淳史、石橋杏奈、中村蒼、浜辺美波、浅田美代子らキャスト陣が登壇。西島は「今まで、殺し合いのドラマを3年間くらい撮ってきたので、気を抜くとすごく怖い顔になっていて、監督からは『眉間のシワはやめろ』と。よくNGを出しています。今回はぼんやりした、素に近い自分が出ているかも」と笑顔で撮影を振り返った。
【写真】西島秀俊、伊藤英明らの白衣姿「無痛~診える眼~」製作発表会見
現役医師でもある作家・久坂部羊のベストセラー小説を実写化する本作は、診察でその人の健康状態や病気の進行具合、さらに罪を犯す兆候まで読み取ることのできる「神の診察眼」を持つ天才医師・為頼英介(西島)が、警察の捜査に協力しながら事件を解決していく医療サスペンス。為頼とタッグを組む刑事に伊藤淳史、ヒロインの臨床心理士に石橋、為頼と同じ能力をもつライバル医師に伊藤英明がふんする。演出は『ストロベリーナイト』『脳内ポイズンベリー』などの佐藤祐市監督。
互いの印象に関する質問が出ると、浅田は「西島さんとは初共演で、ニヒルで無口でクールというイメージだったけど、実はお酒よりも甘いものが好きで、お昼前になると『おなか、空いた~』って子供みたいなところもあって」と裏話を披露。伊藤淳史は「大病院の院長役の英明さんの怪しさ、存在感がハンパなかった。あれは英明さんにしか出せない」と感嘆していた。伊藤英明は、先天性無痛症で無毛症を患う青年・イバラを演じるために覚悟の剃髪(ていはつ)を行った中村の名前を挙げ、「撮影で毎回頭を剃る中村くんの役者魂ですね。自分だったら絶対断るし、撮影が終わっても生えてこなかったら、番組は責任を取れるのかって思います」と爆笑を誘い、撮影現場の和気あいあいとした雰囲気を伝えた。
中村のほかにも、一家殺害事件の容疑者で精神障害を抱える少女役の浜辺は、人生初の金髪に挑戦するなど、若手俳優陣の意気込みも十分。西島は「撮影に台本を持ち込む人が誰もいない。セリフがみんな頭に入っているんです。情熱を持った方々と全霊を込めて撮影できる喜びを感じています」と熱く語っていた。(取材/岸田智)
連続ドラマ「無痛~診える眼~」は10月7日より、毎週水曜午後10時からフジテレビ系で放送