中島裕翔&菅田将輝ら日本勢はフライト遅延で断念!第20回釜山国際映画祭開幕
10月1日夜に悪天候のなか、第20回釜山国際映画祭(BIFF)が華やかに開幕し、韓国政府による支援の削減、そして自国の経済に大打撃を与えたMERS(中東呼吸器症候群)の影響を危惧する声など、開催前の外野の騒音が杞憂に過ぎないことを証明してみせた。
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韓国映画の躍進に大きく貢献すると同時に、アジアをリードする国際映画祭へと著しい成長を遂げたBIFF。第20回目を迎えたそのアニバーサリー・イヤーを祝福すべく、国内外から豪華な映画人が釜山市内のBIFF専用館「映画の殿堂」に駆けつけ、イ・ヨングァン&カン・スヨン両執行委員長、長年“映画祭の顔”として奮闘を続けた前執行委員長、キム・ドンホ氏の温かい歓迎を受けた。
レッドカーペットをゴージャスに彩ったのは、『国際市場で逢いましょう』や『ベテラン』を大ヒットに導いたファン・ジョンミン、『無頼漢 渇いた罪』のチョン・ドヨン、『ラスト・ナイツ』のアン・ソンギら自国の大スターのほか、ハーヴェイ・カイテルやニュー・カレンツ部門の審査員を務めるナスターシャ・キンスキーなど、錚々たる顔ぶれ。なお、参加が伝えられていた『ピンクとグレー』の中島裕翔と菅田将輝、『ライチ☆光クラブ』の間宮祥太朗と中条あやみら日本勢の一部は、飛行機の遅延により開幕式への出席を断念する結果となった。
開幕式の司会を担ったのは、韓国の国民的俳優ソン・ガンホと、アフガニスタンの女優マリナ・ゴルバハーリだ。式の終盤には、今年の「アジアン・フィルムメイカー・オブ・ザ・イヤー」にスタジオジブリが選ばれたことがアナウンスされ、二人の紹介により鈴木敏夫プロデューサーがステージに登壇。作務衣姿の鈴木氏が「3つ感謝したい」と、ジブリ30周年の節目に栄誉ある賞を授与されたこと、日韓国交正常化50周年の記念すべき年にBIFFに参加できたこと、韓国でジブリ作品を有名にしてくれた恩人の存在を挙げ謝辞を述べると、会場は盛大な拍手に包まれた。(取材・文:柴田メグミ)
第20回釜山国際映画祭は、今月10日まで開催