押井守監督、追加じゃない“27分”に自信！『パトレイバー』続編にも意欲！
映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 ディレクターズカット』初日舞台あいさつが10日、新宿ピカデリーで行われ、押井守監督、辻本貴則 2ndユニット監督、千葉繁、特車二課整備班の面々が大集結した。押井監督は、2014年4月から1年半をかけて8作が公開されてきた『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シリーズの集大成となる本作について「監督としては今日が初日」と胸を張ると「新しいエピソードを作ってまたここに立ちたい」と新作への意欲を口にした。
本作は、5月1日に公開された『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』を押井監督が全カット責任編集を行い、新たに27分の映像を追加したこだわりのディレクターズカット版。
押井監督は「27分は“追加”したものではなく、気付いたら切られていた部分」と発言すると「ディレクターズカットって普通5年後とかに出るのに、この作品は5ヶ月後。たいていディレクターズカットってつまらないけれど、この作品は後から“追加”したものではなく、最初に作っていたものなので、意味合いが違う。5年後、どっちの作品が残っているのかで答えが出ると思います」と本作への思いを語ると「差分を確かめるのではなく、新たな映画として観て欲しい」と客席に力強く訴えかけていた。
特車二課整備班の主任シバシゲオを演じた千葉はつなぎを着て登場。「久々のつなぎは身が引き締まりますね」と笑顔を見せると、大挙登場した班員たちに、「整備班のみんなは命懸けで頑張っています。そんな姿を応援してください」と胸を張った。
押井監督は「大見得切ったものの、ガラガラだったらどうしようと思っていた」と心情を吐露したが、満員の客席に「たくさんの人が来てくれたことに感謝します。僕はまだやる気がある。やらせてもらえればいつでも出来ます」と続編への意欲を見せると「このシリーズはまだまだ終わりそうもない。機会があれば新しいエピソードで、またこの舞台に立ちたいです」と宣言。会場からは大きな拍手が巻き起こった。（磯部正和）
映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 ディレクターズカット』は全国公開中