マット・デイモン×リドリー・スコット『オデッセイ』がV2!ヒュー・ジャックマン『PAN』を退け
全米ボックスオフィス考
先週末(10月9日~10月11日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、マット・デイモンとリドリー・スコット監督がタッグを組んだSFアドベンチャー映画『オデッセイ』が興行収入3,700万5,266ドル(約44億4,063万1,920円)で2週連続となる首位を獲得した。前週比は31.9%ダウンと、落ちの少ない興行で好調をキープしている。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル120円計算)
初登場の『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』は、公開3週目となる『ホテル・トランシルバニア 2(原題) / Hotel Transylvania 2』にも及ばない興収1,531万5,435ドル(約18億3,785万2,200円)で3位に。『プライドと偏見』のジョー・ライト監督が「ピーター・パン」を新たな視点で実写化したファンタジーアドベンチャー大作で、海賊・黒ひげ役でヒュー・ジャックマンも出演しているが、観客の関心を引くことができなかった。
またIMAXのみでの公開に続き、拡大公開されたジョセフ・ゴードン=レヴィット主演の『ザ・ウォーク』も興収371万9,177ドル(約4億4,630万1,240円)と振るわず。11位から7位への小規模なランクアップにとどまった。
その一方で、『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督最新作『スティーヴ・ジョブズ(原題) / Steve Jobs』は4館での限定公開ながら52万1,522ドル(約6,258万2,640円)を稼ぎ出して16位に初登場。マイケル・ファスベンダーがアップル社の創業者スティーヴ・ジョブズさんにふんした伝記ドラマだ。1館当たりの興収が2015年公開の映画で最高の値を記録する大ヒットで、今後は段階的な拡大公開を予定している。
今週末は、スティーヴン・スピルバーグ監督とトム・ハンクスがタッグを組んだサスペンス『ブリッジ・オブ・スパイ』、ギレルモ・デル・トロ監督のゴシックホラー『クリムゾン・ピーク(原題) / Crimson Peak』、ジャック・ブラック主演で児童書を映画化した『グースバンプス(原題) / Goosebumps』などが公開される。(編集部・市川遥)
10月9日~10月11日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『オデッセイ』
2(2)『ホテル・トランシルバニア 2(原題) / Hotel Transylvania 2』
3(初)『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』
4(4)『マイ・インターン』
5(3)『ボーダーライン』
6(5)『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』
7(11)『ザ・ウォーク』
8(6)『ブラック・スキャンダル』
9(7)『エベレスト 3D』
10(8)『ヴィジット』